発達障害だって、頑張るもん!

発達障害だって、頑張るもん!

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子を持つママ・ココです。子どもを通して学んだ発達障害児への対応、工夫、その他色々な情報をたくさんの人と共有できたらいいな、と思っています。

 

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【ココのちょこっと心理学・5】 神話と現実:脳トレの効果を考える

クリーム色の背景にパズルのピースを持つ人々の手

 

こんにちは。ココです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。

 

計算力アップや成績アップ!認知症予防効果抜群!と謳われて、今や飛ぶように売れている「脳トレ」関連のドリルやゲーム。それら脳トレは本当に効果があるの?というお話。

 

● 人間の脳はそれほど単純ではありません。筋肉のように「鍛えられる」部位ではないのです。

 

 

3歳までに飛躍的に伸びる、という神経神話

 

「人間の脳は10%かそれ以下の割合しか使われていない」「3歳までに脳の能力がすべて決まってしまう」。

どこかであなたも聞いたことがあるかもしれませんね。

 

これらは神経神話と呼ばれる、ただの俗説に過ぎません。

過去様々な研究がなされていて、私たちがつい「信じてしまう」ような「一見すごい脳科学」の話が度々登場しますが、それらは単なる「みんなの興味を引くトピック」でしかないのです。

 

世界的機関であるOECD(経済協力開発機構)も「神経神話を一掃する」という文章を発表し、これらの「パッと見てつい信じてしまいそうなニセ脳科学」がはこびっている現代社会へ注意を促しています。

 

受験生や高齢者が必死になっている「脳トレ」。その「脳トレの効果」を実験結果から見ていきましょう。

 

脳のイメージ

 

脳トレの検証

 

2010年にイギリスで脳トレの効果を検証した実験結果が発表されました。

実験内容はこうです。

 

18歳から60歳まで約1万4千人の被験者が3つのグループに分けられて、それぞれ作業を行いました。

グループAは推理力・計画立案能力が向上するとされた脳トレを、グループBは記憶力・注意力が向上するとされた脳トレを、グループCは脳トレとは関係のない作業を行ってもらいました。

 

全員コンピューターを使って1日10分以上、週に3日作業をしてもらい、これを6週間続けました。

 

うさぎのアイコン





結果は、どのグループも自分が取り組んだトレーニングだけは成績が伸びたものの、脳の一般認知能力をはかる試験の成績には変化が見られなかったんだって。

脳トレの効果はほどんどないことが分かったんだね。

 

脳も作業に「慣れる」

 

この実験結果で脳は、同じ作業を繰り返しているうちに「慣れて」いき、ショートカット機能を使って考えたり、余計な思考をしなくなるからではないか、と考察されています。

 

トレーニングの当初は確かに脳のその領域(注意力強化や推理力強化など)が大きく活動しますが、繰り返し作業するうちに脳が「作業に慣れて」しまい、あまり活動しなくなる。

つまり、「脳を強化したり鍛えたり」ができるわけではない、ということになります。

 

脳トレブームは「簡単な計算問題を速く解いているときに、前頭葉などが活性化することが f МRIで確認された」という日本の脳研究者の発表以降に始まったのですが。

その理論もよく見ていきましょう。

 

脳トレを理想化して考えてしまう私たち

 

トレーニングさえすれば偏差値が上がるかも。認知症が緩和されるかも。

発達障害由来の不注意や集中力のなさが改善されるかも。

立案計画力が飛躍的に伸びて営業成果が上がるかも。

 

そんな夢と理想が、努力次第で可能になるかも…。

私たちはそんな甘い幻想につい囚われてしまいがちです。

 

人形と才能の文字

隠れた才能が開花するかも…。そんな幻想は誰でも持つものです。

 

ですが冷静に考えると、「計算問題を解いている」時間に「脳が活性化する」、つまり「脳の血流量の増加」は至極当然のこと。

f МRIとは、脳の活動に関連した血流動態反応を画像化するものです。

集中してなにかの作業をしていれば、誰だって脳の血流量は上がります。

 

また、認知症改善に脳トレを長期間実施したところ改善があった、という研究結果も発表されたそうですが、これも「認知症患者にスタッフが付き添い、やり方を教えてもらったりするという『他者とのコミュニケーション』が毎日頻繁にあった」という別の側面の成果の方が大きい、と見ている専門家も多いですね。

 

脳は筋肉ほど簡単に「トレーニングによって強化される」わけではありません。

宇宙のように、その機能は複雑で広く深いのです。

 

まとめ

 

今日はつい夢を持って必死にトレーニングにいそしんでしまいがちな「脳トレの効果」についてのお話でした。

 

発達障害のお子さんを持つ親御さんの中にも、これにどっぷりはまって毎日トレーニングさせている!という話を聞くことがあります。

確かに一時的に計算力や集中力は上がっても、脳は計算力や集中力だけのために動いているわけではないのです。

 

IQを伸ばしてあげたい気持ちは、同じ子供をもつ親として痛いほどよくわかります。

それでも、そんな幻想を追い求めるより、一緒に笑ったり、綺麗な景色を見たり、美味しいね、と食事をしたり。

そんな体験の方が子供の脳も認知症の方の脳も、どちらも何百倍、脳を活性化させます。

これは、本当ですよ(笑)。

 

眼鏡をかけた男の子のアイコン





迷宮なしの名探偵・真実はいつもひとつ…!(笑)

 

ちなみに「趣味として」楽しんだり「気分転換に」挑戦したりする、というスタンスならとても良い作業かな、と思います。

実際私もピーターラビットの脳トレパズルをスマホに入れていますから(笑)。

 

眼鏡をかけた女性のアイコン





…だって、ピーターラビット、見てるだけで可愛いんだもの。癒されるんだよ~。

 

脳トレより脳「休憩」の方が、効果はあるかもしれませんね(笑)。

 

ココのちょこっと心理学、今回は「脳トレの効果」でした。お楽しみいただけたでしょうか?

本日も最後までお読みいただいてありがとうごさいました。

 

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