発達障害だって、頑張るもん!

発達障害だって、頑張るもん!

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子を持つママ・ココです。子どもを通して学んだ発達障害児への対応、工夫、その他色々な情報をたくさんの人と共有できたらいいな、と思っています。

 

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【はてなブログお題・ケチらないと決めているもの】 言葉と笑顔は惜しまないで。

今週のお題「ケチらないと決めているもの」

ベージュの背景に母親と子ども

 

こんにちは。ココです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。

 

今日ははてなブログのお題に挑戦!「ケチらないと決めているもの」。

私は自分だけではなく、発達障害児息子にも「言葉を惜しまないように」と時々話しています

 

● 言葉と笑顔。生命あるものの中で、人間だけが唯一持っているもの。大切にしたいですね。

 

 

言葉の出し惜しみは受け継がれていく

 

世代や性格もあると思うのですが。夫の家庭では、食事中に「これ美味しいね」とか「今日はご馳走だ!」などどいう会話がなかったそうです。

義実家に行って食事をしていても、全くそんな会話を聞いたことがありませんでした。

 

夫が子供の頃は朝食はなく(義母は寝ていたそうです)、夕飯もテレビを見ながらだらだらと食べている感じだったようで、「食卓を囲んでの会話」がそもそもなかったようでした。

 

夫の両親は他界しましたが、現役なら80代後半~90代。気持ちを素直に表現することが「気恥ずかしい」という世代のせいもあるかと思います。

「おはよう」とか「ありがとう」とか「ごめんね」などの言葉も、義両親から聞いたことはなかったですね。

 

ですから、夫もこれらの言葉をとても「出し惜しみ」します。

結婚してから私は「ちゃんと言葉にしないと伝わらないよ!」と訓練・指導してきましたが(笑)、未だに朝「おはよう」と言ってもうんうん、と頷くだけです。

 

家を出るまでの18年間で「言葉の出し惜しみ」がしっかり引き継がれて定着してしまい、そこで培われた「言葉を素直に出すのが気恥ずかしい気持ち」は50代になった今でも、その根底にしっかりと根を張っているようです。

 

挨拶をする男女

発達障害児には特に必要な「コミュニケーションスキル」。挨拶ひとつが難なく口から出てくるようであれば、そのハードルはずっと低くなります。スキルを「療育」するよりも、「家庭環境で習慣化」できている方が重要かな…と思っています。

 

発達障害だからこそ

 

息子は注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉スペクトラム症です。語彙が多く多弁ですが、言葉の選び方に難があります。

高校生になったので、だいぶ空気も読めるようになってはきたのですが。

 

言葉のチョイスに問題がある特性を持っているため、「お互いの気持ちのズレ」や「勘違いされて怒らせた」などの対人関係問題が時々勃発します。

 

例えば学校で「この科学本はいい本だから是非読んで」と先生が紹介した時に「あ、でもそれってまだ立証されていないんですよね」。

友達が「○○ちゃんのお弁当のこれ、美味しそう」と言うと「これってさ、XXが処刑される前に最後に出された食事のひとつなんだよ」。

 

傷つけるつもりはないのだけど、頭にふっと浮かんだ雑学がペロッと口をついて出てしまう息子。

衝動性からくる特性なのですが、「あ、しまった…!」と思っても後の祭りで、その場の空気が「え、今そういうこと言う…?」みたいになって…。

 

そういった数々の失敗を繰り返し、友達関係をなかなか構築できない息子。

最近は「とにかく最初は喋らないで」「様子をみて小出しに喋る」ように気を付けているそうです。

 

だからこそ、そんな息子には「おはよう」「ごめんなさい」「ありがとう」の言葉は出し惜しみしないように、と諭しています。

 

自閉スペクトラム症児に「謝罪」は難しいけれども…

 

失言をしてしまった言葉は、口の中に戻すことはできないけれど。

挨拶、謝罪、感謝の言葉が躊躇なく出るような人は、誤解も解けやすい。そして、そんな「困った特性」を考慮して、仲介に入ってくれる人にも出会いやすいです。

 

「あんなこと言ってたけど、息子くんは意地悪で言ったんじゃないよね?知っている事を教えようとしてくれただけなんだよね?」

「今批難されたように聴こえたけど、もしかして違う意味があるの?」

そんな風に捉えてもらえることもあります。

 

言葉の出し惜しみが受け継がれていくのなら。「言葉を惜しまないで」という教えも、きっと息子の中に根付いてくれるはず…。

そう信じて、繰り返し諭しています。

 

自閉スペクトラム症児には、「謝罪」することが難しい場合が多いです。

息子も同様なので、ここはとても時間がかかる領域ですが、親子で一緒に頑張っていきたいです。

 

何とか社会で生きていけるようになる「大切なこと」

 

ところで、私には美人でさっぱりとした性格のお友達がいます。

知り合った当時、彼女はシングルマザーで、子供がまだいなかった私は「子育てで大切にしていることって何?」と聞いたことがありました。

 

その時の彼女の言葉は「ありがとうとごめんなさいが言えること。これだけは言えるようにしておくと、何とか社会で生きていける、って教えている」と答えてくれました。

 

20代だった私は、この言葉に感銘を受けたんですね。

やっぱり「人間」を産んで育てていくヒト(母親)って凄いな。そう素直に思えるセリフでした。

だから彼女の言葉は、今でもとても大切にしています。

 

翡翠の原石

友人からの言葉が、その後の自分を支える礎になることもあります。息子にもいつか、本当の意味での友ができてくれたらいいな。

 

笑顔もケチらない

 

もうひとつ、私がケチらないと決めているものは「満面の笑顔」。

発達障害児育児はストレス満載なので、つい眉間にしわが寄ってしまうのですが(笑)。お店の人、マンションですれ違った人、学校関係の人、お仕事で、家族に。

気付いたら「満面の笑み」を心がけるようにしています。

 

笑顔は人を癒します。生命あるものの中で、唯一人間だけが持って生まれた「笑顔」と「言葉」。

せっかく神様にもらって生まれてきたのだから、惜しまないで存分に「与えられる」ひとになっていきたいです。

 

まとめ

 

この春高校生となって、授業料の一部を無償化してもらえた発達障害児息子。

惜しまない笑顔と言葉で、世の中にその分をお返ししていけたらいいな…。そう思っています。

 

はてなブログお題・ケチらないと決めているもの。

私は「笑顔」と「言葉」をケチらないように、頑張っています。あなたの「ケチらないと決めているもの」は何ですか?

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。