こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
今日は発達障害(ADHD)のお薬・ストラテラの特殊な服用方法についてご紹介します。
3段階で徐々に量を増やすストラテラ
残念ながら息子には効果が表れなかった薬・ストラテラですが、特殊な薬なので試してみたいけどもうちょっと情報が欲しいなー、と探している方のために、息子が使用していた範囲で分かったことをお伝えしたいと思います。
ストラテラは体重によってその服用量が変わりますが、3段階で徐々に薬の量を増やしていき、その子にあった適切な維持量までもっていきます。
そのため、細かな容量の調節が必要なので、薬はカプセルタイプと液体タイプがあります。
僕は初めの1週間はカプセルタイプ、その後は液体タイプで処方されたよ。
液体タイプのストラテラについて
この液体タイプのストラテラ、ガラス瓶に入っているのですが、結構大きくて。
うろ覚えになってしまったのですが、確か15㎝ほどの高さだったように思います。
この瓶に入ったストラテラのボトルの口に、逆戻りしないための専用のアダプターを装着し、「ピペット」と呼ばれるピストン付きスポイトのようなもので吸い上げて、直接子供の口にくわえさせて飲ませます。
その人によって微妙に服用量が違うので、ピペットには本当に細かい目盛りがたくさんふってありますよ。
薬局さんによると思いますが、息子の行っていた薬局さんは、ピペットの目盛りに分かりやすいよう色ペンで線を引いて出してくれていました。
些細なサービスですが、一目で分かるので助かりますね。
さて、ピペットをストラテラの瓶のアダプターに差し込み、瓶を逆さに持って、ピストンを引きながら指定の目盛りまで量りとるのですが、このアダプターとピペットはよく出来ていて、ピペットを瓶から引き抜くときもぽたぽた液だれすることなく、1度で簡単に取り外すことができます。
息子が使っていたピペット。
家の外では飲ませにくい
でもこのストラテラ、1日に2回服用するので、週末おでかけするときなどはこの薬を瓶ごと持っていかなくてはならず、カバンが結構重かったです…。(ガラス瓶ですから…。)
ストラテラは、食後すぐに飲むことを推奨されているお薬なので、おでかけの際はレストランの中で飲ませることもありましたが、この瓶とピペットは割に大きいため、ピペットを口に突っ込んでちゅっ、と吸わせる行為は結構目立ちました。
なるべく人目を避けるように壁を向かせて飲ませたりとかしていましたが、「ちょっとこっちの方を向いて飲むよ」「なんで?」「いや…なんでって…」「このままがいいっ!なんで?!!!」
などと要らぬ癇癪を引き起こすので、そのまま何食わぬ顔で飲ませるかどうか、いつも悩んでいました。
周囲からは何の病気かしら、みたいな興味本位の眼差しが多く集まる行為なので、その視線に慣れることも必要でした。
本来発達障害のお薬は、息子の生きにくい「辛さ」を緩和するためのものです。小さな心が望んた「それを助けてくれる」モノ。
私がそれを恥ずかしいとか後ろめたいとか、「薬を飲ませてまで抑えるものなの?それってどうなのよ?親のエゴじゃない?」なんて言葉に翻弄される理由など、本当はないはずなのに。
この頃の私は、周りからどう見られているかばかりを気にしていたように思います。
まとめ
深呼吸して、ゆっくりと息子の視点に立っていれば、そんなつまらない羞恥心や背徳感など感じる必要はなかったはずです。息子も私も、こうしてお互い様々な試練を乗り越えながら心を成長させなければならなかったんだなあ、と今は思えます。
下を向くことは簡単です。頭蓋骨は重いですからね。
だからよく、息子と月や雲を見てお話をしています。
朝焼けが綺麗だね、今日は満月だね、飛行機雲が途切れないで伸びているね。
一日1回でも。顔を上げて、ごちゃごちゃした今の気持ちをぱっと手放すように。
どうか空を見上げてください。
地面は光らないけど、太陽も月も星も。
光は小さくても、その存在を見つけることが幾度もあるでしょう。
そうしてこんがらかった毛糸玉のような心をぽーん!と放り投げて。また歩き出しましょう。隣を歩く、この子達の手を握って。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。