こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
諸事情があって白くて明るい新築物件から昭和の古い賃貸アパートに引っ越した我が家ですが、今回も住みづらさを令和の機器でカバーしていきますよ!
やたらと多いスイッチ
昭和薫る賃貸アパートは、その頃流行した間取りや内装を通して私達にノスタルジーを感じさせてくれます。
やたらと「コーナー」がある細切れ変形間取り。
ティーテーブルを置いたらちょっとした「カフェ風」になりそうな、リビング一角の突き出たコーナー。小さな本棚を置くと完成しそうな「読書コーナー」。真四角ではなくて、あちこちに角がある変形間取り。きっとこの当時は「おっしゃれ~」だったんだね。
ダークブラウンの落ち着いた床材とワントーン明度を落とした壁紙。
最近は「ブルックリンスタイル」とか言ってダークブラウンの床と黒のアイアンが中心のインテリアが流行ってるよね。落ち着いて男性的なイメージだけど、十分な採光がとれないとダークブラウンの床材はホントに暗くて、日中でも照明がないと本が読めないよ。
そんな変形間取りと暗い床材のためか、至るところに照明のスイッチがあり、玄関に入ってリビングに入るまでに4つもスイッチを入れる作業が毎回あります。
採光性を無視した窓の配置なので、玄関を開けた瞬間から足元が見えません。カバンや荷物を持って帰ってくると、いちいち重い荷物を腕にかけてからスイッチを押して玄関に入り、靴を脱いでまた荷物を持ち上げ今度は廊下のスイッチ。
リビングへのドアを開けてリビングのスイッチ2つをオン。(変形間取りなので、スイッチが2箇所あるんですね。2つとも付けないと全体的に暗いです)
リビングが明るくなってから、今度は廊下と玄関の照明を消すためにまた移動します。
今までは白い内装で採光性も考えられたつくりの住宅だったので、玄関に入っても照明要らず。リビングの照明をつけるだけの「1動作」だけだったのでこの「4つのスイッチをオンオフする」動作がとても煩わしく感じていました。
「面倒」なことに遭遇するたび癇癪を起こす
ところで癇癪息子はとにかく「面倒」なことが苦手。ひと手間ある作業ごとに苛立ちを表します。
算数も計算をノートには書かず、全て頭の中や教科書に書き、「教科書に」答えを書く。(わざわざ隣にあるノートに書く、というひと手間が苦手。)
スープはスプーンを使うことが面倒なので、食器に口を直接つけて飲む。(ミネストローネのような具材がたくさんあるものでも何とかスプーンを使わず食べようと努力する。そーいう無駄な努力は惜しまない。)
荷物を持つのが面倒なので、絵の具セットや書道セット、運動着、上靴。全てをランドセルに引っ掛け、バランス悪すぎてぐらぐらになりながら歩いて帰って来る。(ふらふらし過ぎて酔っ払いのよう…。笑える…じゃない危ない。)
ゴミもゴミ箱まで手を伸ばす、そのひと手間さえ嫌なので、脇に置くだけ。(足元にあるのに。下に投げるだけなのに。どこまでも面倒くさがり。)
これだけ面倒なことが苦手な息子です。4つのスイッチなんて、癇癪満載でしょう??
人感センサー付き電球を取り付けよう!
そんな癇癪息子に照明ごときでいちいち癇癪を起こされたくないので、色々考えた結果「人感センサー付き電球」を取り付けよう!ということになりました。
数年前までは「照明器具」自体が人感センサー付きでなければいけませんでしたが、今は照明器具そのものにセンサーがついていなくても、普通のソケットに「人感センサー付き電球」を取り付けるだけで簡単に「人感センサー付き照明」ができちゃうんですね。
時代の進化、嬉しい限りです。ありがとう、技術発展!息子の癇癪がひとつ減るよ~。
アイリスオーヤマの電球を取り付け
さて、人感センサー付き電球は数種類あるのですが、ここは賃貸住宅。あまり高い商品を買っても、いつ転勤するか分からないし次の物件で使用するかも不明…。そこで価格がそこそこで、人感センサーの感知角度もそこそこな、アイリスオーヤマの電球を買うことにしました。
明暗センサーもついているので、日差しがある明るい時には常時消灯してくれます。やたらと消し忘れのある我が家の男性陣にはうってつけ。これで遠出から帰ってきた時も安心。
我が家は遠出から帰ってきたら「廊下の電気が8時間付けっぱなしになってた」「ウォークインクローゼットの照明が1泊2日そのままだった」なんてことがザラにあるよ。ママが最後に確認するんだけど、その後「あ、忘れ物!」なんて戻る男性陣によってこの状態が頻繁だったんだ。
スイッチは意外に大きな「手間」だった
帰宅してドアを開けた途端に点く照明。いやホントに、これってすごく「ラク」なんだ!って気付きました。
パッと瞬時に明るくなるので、暗いインテリアだった玄関も何だか見栄えがよくなります。
すっかり気をよくしたママは、ついでに廊下、階段…とスイッチが必要だった箇所にどんどん人感センサー付き電球をつけていったよ!
夜中トイレに起きた時も、寝室の扉を開けた途端に点灯。慣れない階段が危なくて、引っ越して1ヶ月は夜じゅう点けていた階段の照明もこれで節電。
両手に洗濯物を抱えて廊下を出ても、スイッチを入れるために顎で洗濯物を押さえながら…なんて手間もなし。
「廊下や階段のスイッチを入れる」ってすごく些細なことだと思っていたので、このストレスフリー効果は意外でした。
まとめ
「出るときはちゃんと玄関の照明、消してよ!」「朝まで廊下の電気、点けっぱなしだったよ!」
そんな風にいちいち言わなくてよくなったのが、多分一番スッキリしたことかな、と思います。
発達障害の息子は、頭で理解していることも集中力散漫で行動が伴いません。
自分でも気を付けてはいるようですが、どうにも抜け落ちちゃうことがたくさんあるんですね。
注意するのもされるのも、どっちもいい気分ではありません。かといって毎日注意していれば成長と共にいつかできるようになるか、というと、正直「たまに出来る日もあるかな?」という程度。
せっかく便利なものが続々と開発されていく時代に生まれたのですから、道具でカバーできるものはどんどん利用していけたらいいですね。
でもトイレの照明だけは、トイレ時間の長い夫に「ここだけはやめて…」と言われてしまいました。「トイレの中でしょっちゅう手を振らなきゃいけなくなるから…」ですって(笑)。
本日も最後までお読みいただいてありがとうございました。