こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
今日は息子の毎日のかんしゃく時になかなか上手な対応が出来なかった頃の、私の気持ちとストレス解消行為のお話です。
宿題タイムは癇癪タイム
毎日些細なことでかんしゃくを爆発させる自閉症スペクトラムでADHDの息子。
多動で集中力15%な彼は、学校から帰ってくると即座に宿題に取り掛かる習慣が今でもついています。
これはちょっとでも休憩するとすぐに遊びモード全開になってしまい、宿題をやる気が完全に失せてしまう(そしてもうその日はやる気が戻ってこない)息子の特性を考慮して、小学1年生から頑張って習慣化させたもの。
そして自分を傷つける行動が出てくるようになってきたころから、毎日この時間は激しいかんしゃくを起こすようになりました。
3年生頃までは唸る、泣きわめく、怒って暴れる、奇声を発する、自分を叩く…などでしたが、4年生後半のいわゆる「中間反抗期」に突入するようになってからは、半径500Mの戸外でも聞こえるくらいの激しい怒鳴り声、暴言、物を投げる、蹴っ飛ばして壊すなどの物損、お腹を蹴る、突き飛ばす、叩くなどの暴力行為にまで発展するように…。
宿題とかんしゃく。どちらを取る?
癇癪の理由は「消しゴムが紙につっかかった」「鉛筆の芯が折れた」などの些細なものだったり、「文章問題などで分からなくなってきたとき」「答え合わせで外れたとき」「漢字が思い出せないとき」などの「勉強内容でつまずきを覚えたとき」だったり。
「暑い」(春。室温23℃。暑くない。むしろちょっと肌寒い)
「道路を横切るバイクの音」(ペアガラスの窓は全部しまっています。暴走族ではありません。郵便配達員さんのバイクの音)
「髪の毛が一本落ちてきた」(1本…。1本って…。オバケのQ太郎なら大騒ぎだけどね、確かに…)
などの、それが癇癪の理由??と思うもので怒り出すこともありました。
それなら宿題自体を免除させたら?と学校にお話して「無し」にしてもらったこともありましたが、それが逆効果。あっという間に落ちてくるテストの点数に自傷行為が激しくなり過ぎ…。
本人と話し合った結果、「癇癪起こしながらでも勉強はしたい(成績を下げたくない)」と涙ながらに訴えるので、また宿題を続行することになりました。
宿題が無い方が親としては精神的にラク。しかし息子は「成績を下げたくない!(非常に成績が良い、というわけではありません)」気持ちの方が遥かに強く、多少勉強ができることが今の(みんなに迷惑をかけまくりの)自分を支える柱となっていたため、お医者さんと3人で話した結果、宿題に再度取り組むこととなりました。
そんなわけで毎日ある宿題タイムは例外なく癇癪タイム。
暴言、加害が出てくるようになってから、私は息子の癇癪が始まるとすぐに部屋を出て寝室に行くようになりました。
クローゼットの中に入って暴言をシャットダウンする
数ヶ月くらいは寝室で生協の注文書を書いたり、洗濯物を畳んだり、というような家事作業を行っていました。
しかし暴言も聞くに堪えない言葉にエスカレートしてくるとついぼろぼろ涙があふれてくるし、どこにも当たりようのない怒りや落胆の気持ちで頭が真っ白になってきます。
暴言に反応せず、冷静な気持ちを維持していくことが難しい、未熟な私。
そしてある日を境に私は寝室にあるウォークインクローゼットの中に入り、その扉を閉めるようになりました。
息子の叫び声や暴言が耳に届かぬよう、音をシャットダウンしたのです。
自閉症スペクトラムの一部の子に見られる落ち着き方ですね。狭い場所に入って、音から逃れるの。
息子じゃなくて私がやってるって…逆なんですけど。
部屋の隅に椅子を置いて5~10分ほど座らせて落ち着かせるやり方を「タイムアウト」といいます。
しかし息子のように、「タイムアウト」が逆に癇癪の勢いを最大限にさせてしまう子もいます。発達障害児への対応の仕方は「一般的に有効だから」この子にも効く、というものではありません。一人一人、本当に違うのです。
黙々と布を切る
賃貸アパートなのでウォークインクローゼットと言っても1帖半あるかないかの広さ。
タンスにしている引き出しなども入れているため、体育座りで床に座るともうぎゅうぎゅうです。
そこにゴミ袋と裁ちばさみを持って入り、クローゼットのドアを閉めます。
狭くて小さな灯りだけの空間で私がやることは、布ものの裁断です。
息子くんの癇癪でイライラしているときは、普段なら躊躇してしまう洋服やタオルも怒りの勢いで断捨離できちゃうから不思議だよ~。
息子くんもその「怒り」をいつかプラスの方向に活用できるといいよね!
2度しか着ていないけど肩回りが窮屈でストレスだったプチプラの洋服、まだ使えるからキャンプで使おうと思って取っておいたタオル、端が切れてきたベッドパッド、高くて手放せなかったけど、もう年齢的にアウトなスカート…。
そんなものをクローゼットの床に座り込んで、うーうー泣きながらジョキジョキ切っていきます。
勝手にいきなり怒り出す息子への苛立ちと、発達障害だから…という諦めと、自分の対応の仕方がやっぱりダメだからなんだ…という嘆きと悲しみと辛さと蓄積されていくストレスと…。
そんなものでいっぱいいっぱいの頭なので、断捨離の勢いが違いますね。
1年も2年も手放すのをためらっていたものでも、この瞬間にはジョッキーン!!とハサミが入れられちゃいます。
毎日癇癪を起こしてくれるので、毎日断捨離タイムが持てるという…。
物の多い我が家にとっては必要だから、敢えてそうやって癇癪を起こしてくれているのか?と本気で思ったこともありました…。
反応しない対応が切替を早くする
こうして年齢が上がるごとにレベルアップしてくる息子の癇癪に、「反応しない」という私の対応も比例させてきました。
「そうじゃないよ」と息子を抱擁したり、なだめたり、諭したり、おやつで気分転換させたり、興味あるもので釣ったり。
その全てに全身全霊で反発してくる息子。
この当時、彼への癇癪へのベストな対応は「その癇癪に1秒も反応しない」という方法でした。
まとめ
完全に彼の癇癪の声をシャットダウンした場所にいる私。
ひとしきり癇癪を爆発させると、彼は自分で気持ちを切り替えて「ごめんなさい」と私の入っているクローゼットの扉を開けてくるようになりました。
高学年になってからは扉を開けにくるまでの時間が1時間ほどと長くなっていましたが、テーブルに用意してある教材を全部仕上げてしまってから来たりしていました。
自分で気持ちを切り替えて、勉強を終えてから謝りにくるようになった息子。
癇癪勃発させるところは幼い頭のままなのに、違う場所では妙に大人になったんだな、と感じたり。
発達障害であっても、それなりの10代に突入したことを痛感させられたものでした。
定型発達児とは違う「成長の軌跡」(笑)。忘れずに記憶しておこう、と思います。
中学生になった今は、もうそんな激しい癇癪は起こさなくなったよ。癇癪起こしそうになったらぐわっ!と寝っ転がって全身の重力を床に預ける。そしてうさぎちゃん先生のケージを見る。お兄ちゃん大丈夫?っていう、うさぎちゃん先生のヒクヒクした鼻をつんつんしたり、階段をダンダン言わせて上り下りしたり。自分で発散方法を色々試しているよ!
お陰様で最近はイライラ断捨離をすることがあまりなくなったので、また少しモノが溜まってきました…。ははは…。
じゃあ今度はママが「新しい断捨離方法」探し出さなきゃね!頑張ってね~
今年度はたくさんご訪問頂いてありがとうございました。みなさま良いお年をお迎えください。
来年も息子くん共々頑張って色々な情報をお伝えしていきます!ブックマークで訪問のお知らせをくれたら、後日ご訪問にお伺いします!来年はうさぎちゃん先生の年「卯年」!これからも宜しくね!!