発達障害だって、頑張るもん!

発達障害だって、頑張るもん!

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子を持つママ・ココです。子どもを通して学んだ発達障害児への対応、工夫、その他色々な情報をたくさんの人と共有できたらいいな、と思っています。

 

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【「療育」を受けてみよう・3】 療育ってどんな種類があるの?

アルファベットを勉強する子ども

 

こんにちは。ココです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。

 

今回は「療育」ってなんか治療チックな感じだけど、本当はどんなことをするの?というお話。

 

● 療育と言われる手法は様々。これがおススメ!と言われても本人に合うかどうかはまた別です。

 

 

療育施設はどんなところを選ぶ?

 

以前は療育というと重度の障害の子を対象とした場所が多かったのですが、発達障害という名前の浸透により、療育の内容も施設もどんどん幅広くなってきました。

 

息子が行き始めた数年前はどちらかというと知的・重度自閉症の子が対象の施設ばかりで、情緒障害である息子が行けそうな場所は数ヵ所しかなかったのですが、今はその30倍もの施設がこの地域でもあるようです。

 

療育には、医療の一環としてできる無料のものから、民間で通所受給者証を使っておよそ1割負担で利用できる所、専門職の方が個人でやっていて自費で通うところ、通信教育型療育、放課後児童クラブのような利用ができる「児童発達支援」「放課後等デイサービス」などがあります。

 

療育の種類

 

療育所では療育方法もそれぞれ違います。

 

うさぎのアイコン





一般的な療育の種類は以下の通りだよ!

 

1.  応用行動分析学療法(ABA)

2.  認知行動療法

3.  音楽療法

4.  運動療法

5.  作業療法

6.  ソーシャルスキルトレーニング

7.  TEACCH

   

1の応用行動分析学療法とは、子どもの行動に対して褒めたり問題を一緒に考えさせたりしながら問題行動を減少させていく方法です。物損、他害など問題行動の多い子供に向いているとされています。

 

2の認知行動療法は、モノの見方や考え方をポジティブに変換したり、現実的なモノの見方を訓練する方法です。パニック障害や自閉スペクトラム症、統合失調症など幅広く使われています。

 

3の音楽療法は、歌ったり楽器を演奏したりする中で培う情緒の安定、手先の運動機能改善、集中力や自己表現の仕方などを学んでいきます。好みが分かれるところですが、音楽が好きなら効果は高いでしょう。

 

4の運動療法はボール遊びやダンス、マット運動からお箸で物を運ぶ、たくさんある壁のスイッチをポンポン押していくなど、多種多様な運動から脳を刺激していきます。協調性運動障害や注意欠陥多動性障害、知的障害の子に特に向いています。

 

5の作業療法とはお箸の使い方、排泄のマナー、パズルなどでの言語学習、着替えなど、ごく基本的な日常生活をスムーズに行えることに特化したもの。統合失調症や知的障害、身体障害を持つお子さんに最適です。

 

6のソーシャルスキルトレーニングでは対人関係に重点をおいていきます。ゲームやロールプレイングなどを通して他者との円滑なやりとりを学習します。注意欠陥多動性障害、自閉症スペクトラム症の子に適しています。

 

7のTEACCHでは「構造化」に主軸をおいたプログラムをこなしていきます。つい立てで個別隔離した場所で勉強する、スケジュールを一緒に立てて行動してみて、不具合を自分で調整させてみる、など。自閉症スペクトラム症の子どもに向いています。

 

考える女性のアイコン





他にも食事療法や箱庭療法、マニアックなところではアロマ療法、催眠療法など様々な療育があります。

 

グレーゾーンの子も受けられる

 

これは自治体によって書類や手続き方法が変わってきますが、大抵グレーゾーンの子でも「支援が必要」と判断された場合は療育を受けることができます。

お住いの児童相談所、保健センターなどに一度連絡をとってみましょう。

 

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療育手帳や精神障害者保健福祉手帳などがなくても受けることができるんだよ!

 

療育方法は試してみないとわからない

 

上記で上げた様々な療育方法。「療育所」でなくとも放課後等デイサービスなどでも作業療法士や言語聴覚士などが療育を担当してくれたりするところもあります。

また、これがいいかも!という療育をしているところでも、一緒にその日活動する子同士が合わなすぎてパニックになったり、ますます物損・他害に拍車がかかったりすることもあります。

 

自閉症スペクトラム症だからといってTEACCHの構造化が万人向きかというとそうでない場合もあるし、応用行動分析学療法の「褒める」ことが返ってその子にとって過度なストレスになる場合もあります。

 

親が肝に銘じておきたいことは、「療育」に行ったからといって問題行動が必ず減っていくわけではない、ということ。

これだけ「療育所」が多くできると、中にはスキル不足の指導員によってますます問題が悪化する、というケースも最近は耳にするようになりました。

 

もちろんその子にちょうど合っていて、徐々に問題が改善することは多いです。しかしそうでない場合も結構ある。

そのことを念頭において、「まずはお試しで」という気持ちで行ってみることをおすすめします。

 

走る小学生

 

まとめ

 

療育のスタッフはプロが多いですが、プロが必ずしもその子に合ったやり方を見つけてくれるわけではありません。

作業療法士は「作業療法のプロ」、行動分析学療法は「行動分析のプロ」。「その子のプロ」ではありません。

その子のプロは、他の誰も代わることができない「あなた」です。

 

選んだ療育が「その子に合っているかどうか」「問題改善に効果があるか」。それはプロである「あなた」が子供の様子をじっくりと観察したり、話をきいてあげることでおのずと見えてきます。

 

色々試してみて、なんか全部ダメだったな…。そういうことだってありますが(息子がそうでした…)、それもこれからのぼっていく階段の1段としての経験だな。そう思って息子と一緒に歩いています。

 

大切なのは「訓練」することではなく、「笑顔が増えること」。

利用できるところはどんどん利用していって、笑顔をひとつでも多くしていきたいですね。

本日も最後までお読みいただいてありがとうございました。

 

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