発達障害だって、頑張るもん!

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注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子を持つママ・ココです。子どもを通して学んだ発達障害児への対応、工夫、その他色々な情報をたくさんの人と共有できたらいいな、と思っています。

 

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【ココのちょこっと心理学・13】 色覚の仕組みと心理学:白黒思考が生まれる理由を科学から読み解く「プルキンエ現象」

 

こんにちは。ココです。

注意欠如多動症(ADHD)で自閉スペクトラム症な息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。

 

今日は、「明るさと色の知覚」という観点から、人のココロを覗いてみよう!というお話です。

 

● 明るい場所と暗い場所で、色の明るさが違って見える「プルキンエ現象」からたどる、「知覚のクセ」とココロの向こう側にある景色。

 

 

「色の三原色」と「光の三原色」は違います

 

白を善、黒を悪とするイメージは、私たちの文化が長い時間をかけて育ててきたものです。
しかし、色そのものの仕組みは文化ではなく、生物学と物理学が決めています。

 

その代表例が、「色の三原色」と「光の三原色」。
同じ「色」を扱っているようで、実はまったく違う原理で世界を形づくっているのです。

 

白は「全部ある」。黒は「全部ない」。


光の世界では、光の「三原色」と言われる「赤・緑・青」の光を重ねるほど明るくなり、最終的に白へと近づいていきます。

 

これは「加法混色」と呼ばれる仕組みで、光が「足されていく」ほど豊かになっていき、すべての光がそろった状態が「白」となります。


一方、絵の具やインクの世界では、「色の三原色」と言われる「シアン・マゼンタ・イエロー」を混ぜるほど暗くなり、黒に近づいていきます。

 

こちらは「減法混色」と呼ばれ、混ぜるほど光がどんどん吸収されて、目に届く光は徐々に減っていきます。
そして最終的に、ほとんど光が残らなくなった状態が「黒」となるのです。

 

つまり、白は「すべての光がある」状態であり、黒は「光がほとんど残っていない」状態、ということになります。

 

眼鏡をかけた女性のアイコン







私たちが直感的に抱いている「白=何もない」「黒=全部が混沌と混ざりあっている」というイメージは、こんな風にまったく逆の構造が広がっているんですね。

 

「色」と「明るさ」を別々の仕組みで感じている「目」


そして、この「色の仕組み」を理解するうえで欠かせないのが、人間の目がどのように光と色を受け取っているか?という知覚のメカニズム。

 

眼鏡をかけた男の子のアイコン





僕たちの網膜には、二種類の光受容器があるんだよ!

明るい場所で優位に働くのは錐体(すいたい)という細胞なんだ。

 

錐体(すいたい)は 「赤・緑・青」それぞれの色に強く反応する3種類の細胞があって、光の波長の違いを感じ取ります。

そしてこの3種類の錐体が、「どれがどれくらい反応したか」という組み合わせで、私たちは無数の色を感じ取っているんですね。

 

うさぎのアイコン





そして暗い場所で優位に働くのは 桿体(かんたい)っていう細胞なんだって!

 

桿体(かんたい)は色の区別はできずに、「明るさの変化」に反応します。

 

明るい場所から暗い場所へ移動すると、一時的に見えなくなりますよね?

でも徐々に目が慣れてきて、ある程度見えるようになります。

しかしながら、色はあまり見えません。夜に色がよく見えないのは、桿体が主役になるからなんですね。



この二つの働きが重なり合うことで、私たちは「色」と「明るさ」を同時に感じ取っているのです。

そう考えると、「目」って凄い!と思いますよね。

 

多色の脳のイメージ

 

プルキンエ現象とは


さて、明るい場所では錐体が働いて、「赤や黄色」という色が私達には鮮やかに見えるようになります。

 

しかし、夕暮れや薄暗い場所では桿体が働き始め、今度は「青や緑」のほうが明るく感じられるようになる、ということをご存知ですか?
これを「プルキンエ現象」といいます。

 

同じ花を見ても、昼は「赤いバラ」の方が鮮やかに見え、夕方は「青みがかった朝顔の蕾や桔梗」の方が、赤いバラよりも明るく目に映ります。
同じ花でも、光の条件が変わるだけで「明るさの印象」が逆転するんですね。

 

つまり、私たちの「明るい・暗い」という感覚は、光そのものではなく、目の仕組みによって変わってしまうということ。

 

白と黒のイメージが強く根づくのも、こうした「知覚のクセ」が背景にあるのです。
そしてこの構造はそのまま、私たちが人を判断するときの「偏見のしくみ」にもつながっていきます。

 

世界を白黒で理解したがる人々


心理学では、人が複雑な情報を処理するとき、無意識に「単純化」しようとすることが知られています。
その結果、物事を極端に分けてしまう「二分法的思考」が生まれがちです。


「いい人か、悪い人か」「 成功か、失敗か」「正しいか、間違っているか」。

 

本当はもっと曖昧で、もっと複雑で、もっと色彩豊かなはずなのに。

色の世界で「白と黒のイメージ」が誤解されやすいように、人の世界でも、私たちは「見えている部分」だけで判断してしまう。

 

光の条件が変われば、赤い花より青い花のほうが明るく見えるように、人の置かれた状況や、私たち自身の心の状態によって、同じ出来事や同じ人が、まったく違う色に見えてしまうことがあるんですね。

 

カラフルなキャンディー

 

偏見と固定観念の始まり


色と明るさの知覚が「絶対」ではないように、人の評価もまた「絶対」ではありません。

 

その「見えている色」は、残った光にすぎません。

物体に当たった光のうち、吸収されずに残った光だけが、私たちの目に届きます。
つまり、見えている色は、その物体が「残した光」でしかないのです。

 

そしてそれは人も同じ。
誰かの優しさが見えるとき、その裏には、吸収されて見えなくなった葛藤や努力があるかもしれない。

誰かの不機嫌が目につくとき、その奥には、言葉にならない疲れや不安が隠れているのかもしれない。

 

それなのに私たちは、残った光だけを見て「この人はこういう色だ」と決めつけてしまう。
それが偏見であり、固定観念の始まりなのです。

 

小学生の子供たち

「ADHD」全員が「多動で落ち着きがない」わけではないし、「自閉スペクトラム症」みんなが「こだわりが強すぎて社会に適応できない」わけではありません。その特性は強く出ている色もあるし、薄らぼんやりと見える色も混じっている。

プルキンエ現象のように、その子に当てる光の条件を変えることで、その特性は「その子の強み」に変わることだってあるのです。

 

白黒つけない視点を持つということ

 

明るさと色の知覚。そしてプルキンエ現象は、私たちにそのことを静かに教えてくれます。
白は、「光がすべてそろった豊かな状態」だということ。
黒は、「光が吸収されて見えなくなった状態」だということ。


どちらも、ただの「色」「明るさ」ではなく、そこに至るまでのプロセスがあるのです。

だから私達も、白い部分だけを見て「完璧だ」と思い込む必要はないし、黒く見える部分だけで「ダメだ」と決めつける必要もない。
その人の中には、「見えていない光」が必ずあるのだ、ということを忘れてはいけないのです。

 

まとめ

 

白黒ではなく、その間に広がる無数のグラデーションを感じ取ること。
それが、偏見や固定観念を手放す第一歩になります。

 

世界は本当は、もっとカラフルなのです。
こうやって色の仕組みを知ると、世界の見え方が少し変わってきます。

白と黒の誤解をほどくと、世界は本当はもっと複雑で、もっと豊かで、もっとカラフルだと気付くのです。
そしてその気付きは、自分自身を許すことにもつながっていきます。


「見えていない光が、私の中にもある」
そうあなたが思えたとき。心は少しだけ軽くなるかもしれません。

 

眼鏡をかけた女性のアイコン





でももし今、あなたの目が、光を全部吸収してしまっている状態なのなら。

私たちカウンセラーに、あなたが気付かないでいる「あなたの光」にスポットをあてるお手伝いをさせてくださいね!

 

ココの「ちょこっと心理学」いかがでしたか?

今日は「明るさと色の知覚」「プルキンエ現象」について、心理学を交えたお話でお伝えしました。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。