こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
前回に引き続いて「読み聞かせ」の大きな効果をお伝えしていきます。
人間の内面を育てる「読み聞かせ」
さて、以下に挙げた読み聞かせの効果。前回は3つめまでの、主に「国語という教科」でのプラス効果を挙げました。
後半は4番目からの、主に「人間の内面を育む」効果についてです。
1. 漢字の「読み」に強くなる
2. 漢字の「書き」も目で覚える
3. 接続詞・代名詞などが感覚でわかる
4. 相手の気持ちやその場の雰囲気を理解する能力が育つ
5. 様々なジャンルに触れる機会を持てる
6. 「夢」を持たせる
4.相手の気持ちやその場の雰囲気を理解する能力が育つ
前回の「接続詞・代名詞」同様、これも知的・発達障害の子供たちの不得意分野ですよね。
息子もたまに「…ん?いや、そういう意味ではなく…」と思うような言動がありますが、膨大な本を読んでいると、「自分はそう思わないけど、大概の人ってこういう場合はこう感じるみたいだ」的なものが、すこーしずつ育ってくるようです。
例えば以前クラスの友達に「あっちの教室に行って」と言われたことにひどく傷ついて癇癪を起こしたことがありました。
友達は、遊んでいるうちにADHDどっかーん!として興奮が収まらなくなってきた息子に『隣の空き教室でクールダウンしておいで』という意味で言ったようです。
その場の雰囲気や、友達の声色・表情などを読み取れなくって、『出ていけと言われた!僕はこのクラスに要らないんだ!』と文面通り解釈しちゃったんだ…。
この場合は後日先生とお話して、友達の気持ちを理解したようですが。
学校で言われる言葉には「悪意ある」言葉も確かに多くあるでしょう。でも「全部じゃない」んですね。
全ての言葉を攻撃や誹謗と見なして自己否定感を募らせてしまいがちな彼らにとって、この「相手の気持ちやその場の雰囲気を理解する能力」は、非常に重要です。
たくさんの本に出会い、様々な登場人物の感情を「へえ、そんな風に思うんだな」「よくわかんないけど、みんなはこう考えるんだ」。
そんな風に、理解はできないけど、知る。
これを繰り返すことで1年生の時は言われたことを文面通りに捉え、自分基準で考えていたことを、4年生が終わる頃には後で振り返り、「一般的な人の」基準値に照らし合わせて見ることが、ごくたまにだけどできるようになってきたんだよ!
私の中では、これは凄く大きな成長だな、と思って見ています。
人の数だけ感情はあるんだね。
成長に従い、いずれは出来るようになる分野かもしれませんが。相手の感情を汲み取る深さは、大人が思っているよりもずっとずっと深くなっていることに驚かされることが多々あります。
優しさは、人類共通にして最高の言語です。
大切にしたいですね。
5.多種多様なジャンルに触れる機会が持てる(前編)
息子は本が好きなので、読み聞かせをしなくても一人でよく本を読んでいます。
しかし、図書館や本屋に連れていき、自由に読ませていると、手にするジャンルは大抵偏ってきます。
私だって興味の全くない車の改造雑誌や、どっかの著名な教授の民族学の本なんて手に取ることもしません。
関心のないものには触れることがないのです。みんな、そんなものですよね。
息子の手にする本は成長段階によって色々変わってきましたが、小学校中学年頃から漫画形式の本が多くなってきましたね。
漫画も本格的な科学本とか歴史漫画とか結構ためになるものもありますから、決して悪いわけではないのですが。
親としては物語や環境問題、感動もの、見ていて癒されるもの、考えさせられるもの…。
そんなジャンルにも少しは触れてほしいな、と思うわけです。
だからママは、読み聞かせの時間に普段息子くんが自ら手にしないけれど、読ませたいなーって思う本を時々登場させていたよ。
まとめ
読み聞かせは自分で「字を追って読む」という努力が要らないので、多少難しい本でもある程度は聞いています。
まあ、実際は聞いているようで挿絵だけしか見ていないかもしれないですが(笑)、ぱらぱらっと見て触れるだけでもいいのかな、と思っています。
ちょっと長くなってきたので、この章はまた次回に。
本日も最後までお読みいただいてありがとうございました。