
** 2025年12月更新 **
こんにちは。ココです。
注意欠如多動症(ADHD)で自閉スペクトラム症な息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
今日は冬休みのお出かけのススメ、「映画」のお話。
映画と無縁だった私
映画館…。10代の頃から、この場所に私はあまり足を向けませんでした。
その「滅多に行かない」ぶりは、映画に行った回数を両手で数えきれるのですから、お分かりかと思います。
行かない理由は「偏頭痛」。あの大音量、始まって10分もすれば、もう頭痛薬を飲まなくてはいけません。
ギリギリと頭蓋骨をねじ上げられるような頭痛に顔を歪めながら見るストーリーなんて、ちっとも楽しくありません。
半年後位にレンタルDVDを借りて、おうちでパジャマのままお菓子をつまんで観る方が、よっぽどラク。
しかも結構高い。二人分のチケットに1000円足したら、ちょっと豪華な夕ご飯を食べに行けちゃいます。
そんなわけで映画館とは無縁だったのですが。
「STAR WARS」…。
これにガッチリ心を鷲掴みされている旧三部作最高!オヤジ…もとい、夫は。
映画公開にあたり何週間にも渡って私と息子に懇願しました。「映画館、連れて行って~」と(笑)。

この映画を見て以来、夫と息子に「男同士で盛り上がる共通の話題」がひとつ増えました。共通の話題の時は、「親子」ではなく「友達同士」のような感覚に。
ちょっと上の世代の学校の先生とも盛り上がったりするそうです。そうすると、学校内でも声をかけてもらえたりして、本人も嬉しいようですよ。
パパを喜ばせたいから挑戦してみる!
1人で観てきていいよー、と何度も言ったのですが。興奮を共有したいんでしょうね、親愛なる息子くんと。
毎日朝早くから夜遅くまで、仕事の愚痴も言わずに働いてきてくれているパパのため、当時小学校2年生だった息子は渋々承諾。
「映画っておっきな音なんでしょ?それが嫌なの」
そう言っていた息子のため、夫がたまにテレビを一人で見る時に使っていた、大きなヘッドフォンを持参していきました。
発達障害の聴覚過敏に適応した専門のイヤーマフなどではなく、本当に普通のヘッドフォンです。

我が家では、ママは見たい番組だけ録画して見る派。あまりテレビは見ないよ。
対してパパは朝から晩までテレビがついている家で育った元祖テレビっ子。当時パパはテレビを見たいときはヘットフォンをかけて見るようにしていたよ。


これは2台目のヘットフォン。ある日パパがテレビを見ていたら、音が聞こえなかったんだって。
「あれ、オレ疲れてんのかな…。ストレス性難聴になった…?」って言ってたら…

はいっ!うさぎちゃん先生がコードかじって断線しておきましたっ!
「楽しい」雰囲気を盛り上げていこう!
そして更にひと手間。
映画館も近くの古い施設ではなく、綺麗でワクワク感高まる、遠くの大きなイオンシネマへ。
その当時住んでいた地域にあった映画館は、昔からの施設ばかりでした。
見た目「20年前からある専門学校の校舎」。売店も、ペットボトルのジュースやレンチン(半冷凍品を電子レンジで温めて出されるタイプのもの)のハンバーガー程度しかありません。
映画って滅多に見ないから(我が家では)、やっぱり映画館に入って行く時のワクワクさせる照明やお約束の大きなポップコーンなんかがあると、これから映画を見るぞ!っていう気分が高まっていいですよね。
ADHD息子にとって目新しい刺激は、些細なことで怒りのスイッチが入ってしまう易怒性を瞬時に抑える効果があります。
キラキラした照明や立ち並ぶ映画のポスター、ポップコーンが山になっているスタンドをワクワクしながら見ていると、「楽しい」気分にココロが引っ張られていくので「怒る」ことを忘れちゃうようです。
作戦通り、この日は「大きな音やびっくりするような映像を見たくない」という不安よりも、ワクワク感の方が勝ったようでした。
さて、映画館に着いてチケットを買ったら、息子と並んでポップコーンとカルピスとビールを調達し、いざ、座席へGO!
このちょっと無駄遣いっぽいポップコーンも、あるとないとでは癇癪息子の気分が大違いでした。
こんな大きなポップコーンのカップなんて今まで買ったことがなかったせいか、「うわあー…!!!」って歓声上げていましたから。

映画の最中も、ずっと両手突っ込んで食べまくっていたよ!
子供用の座面アップ用補助椅子を設置し(8歳の頃だったので)、家から持参したヘッドフォンをつけて。
息子は癇癪も起こすことなく、しっかり最後まで観ることができました。
ちょっと怖いと思うところは夫にギューッと抱きついて、見ないようにしていましたね。
おかげで夫はとっても満足した様子でした。観た後の笑顔が違いましたね(笑)。

些細な工夫でも子供には「大きな違い」になる
私的にはそれほど考えて練り出した策ではなかったのですが。
同じく発達障害のお子さんをお持ちの作業療法士の方が、「あーなるほどー。そんなんでいいんですねー。今度それで試してみようかなー」と仰っていました。
聴覚過敏の子たちのために開発された専門用品もありますが、過敏というほどではないので、買うことをためらったまま映画を諦めていたそうです。
そして後日「あの方法で行けちゃいましたよ、映画!いやあ、子どもと一緒に『これから夏休みとか冬休みに映画行けるね!』と喜びました!楽しめることがひとつ、増えましたよ!」とご報告がありました。
そうかあ。こんなちっちゃなことでも、もしかしたら他の誰かのヒントになるのかもしれないな。
そう思って、記事にしてみました。

楽しめることが増えていくって、嬉しいよね。
まとめ
映画館に滅多に行かない私が言う言葉ではないかもしれませんが(笑)、映画にはあの大スクリーンでしか感じられない魅力があります。
例えば国立科学博物館にある全球型映像や、プラネタリウムで見る宇宙映像もそう。
あの目前に迫りくるかのような迫力は、家庭のテレビでは味わうことができません。
北極の青く澄んだ氷河や、色鮮やかな熱帯魚で溢れる南の海の透明感。幻想的に揺らめくオーロラのカーテンや、音の無い闇の中に広がる、月面の感触…。
大スクリーンは、私たちにその世界に入り込んでしまったかのような、ちょっとした疑似体験をさせてくれるツールでもあります。
STAR WARSは宇宙が舞台なので、大スクリーンの本領が発揮される映画のひとつかと思うのですが。
「アナと雪の女王」のような氷の世界がバアーッと広がる、映像の美しさが際立ったアニメや、「オーシャンズ」のようなネイチャー系なども、きっと普段体験することのない臨場感が楽しめるかもしれません。
聴覚過敏や閉所・暗所パニックが強度ではないお子さんであれば、もしかしてこんな簡単な道具で案外映画を楽しめる可能性があります。
映画はいざ入ってみてパニックになったらちょっとチケット代が勿体ないので(笑)、まずはプラネタリウムの番組や博物館などで開催される環境映画鑑賞等で試してみてもいいかもしれませんね。
世界は広いです!楽しいこと、試してないこと。道具ひとつ、工夫ひとつで何とかできちゃうかもしれません。ね?発達障害だって、頑張ろうっ!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
