こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
今回は想定外のアクシデント!療育に必要な病院の「診断書」が、「え?出せないって、何で??」
役所で聞かれること
さて、役所に出向いてみたはいいけれど、何だかそりが合わない人に対応された私。
その人の説明することも要領を得ないし、第一端から「発達障害なんて育て方が悪いだけなんだから、あんたのせいでしょ」的な態度。
この人と話してもストレスになるだけだし、時間の無駄だな。そう思った私はビシッ!とスーツに着替え、日を改めて再度出向きました。
そして幸運にも2回目は真摯に対応してくれる人に当たりました。
自治体によってこの時の聞かれる内容や必要書類は違いますが、私の場合は「今現在の子どもの状況(学校や家庭での態度)」「困っていること」「発達障害に関することで病院に通っているか」「診断名は出ているか」などを聞かれました。
息子の状況説明が終わると、その方は「お聞きしている限り、通所受給者証は出ますね。では病院からの診断書が必要なので、それとこの書類を合わせて提出してください」
と書類を数枚渡されました。
診断書が出ない?
さあ、今度は病院へGO!
療育先はあれこれ調べて、息子には対人関係に重点を置いた療育を主としている放課後等デイサービスが向いているのではないかと思い、そこに的を絞ることにしていました。
たまたま次の診察日が3日後だったので、私は診察時に「放課後デイサービスを受けるために通所受給者証を取りたいので、診断書が欲しい」という旨をお医者さんにお伝えしました。
ところが。
「え?放課後デイサービス?そんなの全く意味ないですよ!息子くんは知能指数も問題ないし、特に療育する必要なんてないし。第一放課後デイサービスなんて、何の役にも立たない所ですよ。行く必要はないです」
え…???
私はその時「放課後デイサービス」という、息子の苦手な「ソーシャルスキルを訓練するところ」を見つけられたこと、そこに通える可能性があるということを知って、今まで足踏み状態だったものが数歩前進できるかも…!という嬉々とした気持ちでいました。
それが…。
病院の先生はもう取り付く島もない様子でした。
施設によって差がある「放課後等デイサービス」
どうもこの当時のお医者さんの間では、放課後デイサービスはただの「児童クラブ」であって、ただ数時間預かって遊ばせているだけなのに公的なお金を取るところ、みたいなイメージだったようです。悪徳な施設が多かったのでしょうね。
現在それから6年経ちましたし、放課後等デイサービスに対しての認識も大分違ってきたのではないかと思いますが。
しかし当時は主治医の先生の理解が得られず、診断書の話はナシ!となってしまいました。
何だか一気に階段から突き落とされた気分だったよ。
怒涛のような暗く険しい毎日に、一筋の光を見出したような気持ちでしたから、ショックは相当ありました。
確かにその後の経験から言うと、療育といってもその差は激しいです。
今どんどん拡大している事業のため、全く関係のない職種の人が副業としてアルバイトしているところがあったり、スタッフ自体が情緒の安定に欠けていたり、療育の映像を見ながら運動させるだけだったり(スタッフは後ろでコーヒー飲んでくつろいでいたりします)。
そんな施設が意外とあります。決めるときは実際に足を運んで様子を見てからの方がいいですね。
もちろん単なる放課後預かり所ではなく、経験値の高いスタッフと専門家が連携して療育をしている質の高い放課後等デイサービスもあります。(息子の行ったところもそうでした)
内容の差が大きい療育ですが、良い場所があれば是非トライしてみてくださいね。
数ヶ月しか行かなかったとしても、その経験が何かの気持ちのきっかけになることだってありますから。
学校の特別支援コーディネーターと病院へ
そうして月日が経ち、自傷行為もかんしゃくも激しくなり、学校での物損や校門から外へ飛び出してしまうなど、いよいよ問題行為が激しくなった頃。
小学校でコーディネーターも兼任している、いつも息子が問題を起こすと相手をしてくれていた先生が、病院の診察時に一緒に来てくれることになったんだよ!
コーディネーターの先生が一緒に来てくれる経緯には他にも色々理由があったのですが、とにかく病院の先生にも了承を得て、一度私と息子、コーディネーターの先生と病院の主治医との4人で診察を受けたことがありました。
そしてこの時の話し合いの中で、小学校内の特別支援学級を「問題が起きた時の逃げ場」としてたまに利用できるようにしたらどうか、という提案が上がりました。
本来特別支援学級は、教育委員会の許可が下りないと在籍できません。
だけど息子くんの行為がエスカレートしている今、支援は一刻を争うのでは?という両者一致の見解だったんだって。
幸い特別支援学級の担任の先生は非常に理解のある先生で、息子のためになるので是非利用してほしい、と仰って頂いてました。
そこで校長への文書として、初めて「診断書」を頂いたのです。
まとめ
とまあ、放課後等デイサービスの話では出せないと言われた「診断書」が、数ヶ月後こんな形で手に入りました。
その後ついて来ていただいたコーディネーターの先生とお話をしている時に放課後等デイサービスの話題に触れたのですが、先生も「うん、息子くんは集団の中でのやりとりを訓練した方がいいと思うなー。診断書が出たんだから、お試しで行ってみてもいいかもね。ダメだったらやめればいいし。支援級の子は殆どの子が利用してるからね、効果はあるのかもしれないね」
と勧めてくれました。
予想外の展開で出た「診断書」。
こうして私は再び放課後等デイサービスを受けるべく準備をまた始めたのでした。
次回はこの続きをお話したいと思います。
本日も最後までお読みいただいてありがとうございました。