
こんにちは。ココです。
注意欠如多動症(ADHD)で自閉スペクトラム症な息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
今日は息子が小学校低学年の頃に買って、いまだに「これはまだ処分しないで!」と家に置いてある数冊の本のうちのひとつ「算数なるほど大図鑑」のご紹介です。
ADHDは繰り返さない
息子は「ルーティン化されていることに安心する」傾向がある自閉スペクトラム症ですが、同時に「非常に飽きっぽい」傾向のある注意欠如多動症(ADHD)も併せもっています。
彼の日常を見ていると「ここは自閉スペクトラム症っぽいけど、こっちはADHDだな…」というように、各ジャンルによって特徴が大きく際立って観察できます。
そんな彼は、幼少の頃から「1度読んだ本は読まない」飽きっぽさがありました。
一般的に子どもは、気に入った絵本を何度も「読んで、読んで」と楽しんで聞くもの。
展開が事前に分かっている安心感、場面で抑揚がつくママの声など、何度も繰り返し読む絵本には、子供を心地良い気分にさせる要素がたくさん詰まっています。
また、何度も読み聞かせているうちにソラで暗唱するくだりが出てくる子も。
ここまでくると自然と「国語力」が培われてきます。
私もこのタイプで、国語だけは勉強しなくても大丈夫でした。現国で受験を突破した感もありましたね(笑)。
というわけで、本当は息子にも「繰り返し同じ本を読み聞かせする」希望があったのですが。
親の思った通りにいくわけがない「育児」という修行。そこに「発達障害」という激レア装備を装着している息子ですから…。
「本は大好きだけど、1度読んだ本は読まない」息子と、2週間に1度、借りられるだけの大量の本を借りるために、図書館へ通う日々を送ってきた我が家であります…。

ちなみに息子くんは漫画も一度読んだらもう読まないよ!だから本棚はすっかすか。
漫画を買い揃えるお友達の感覚が『お小遣いもったいないよね。意味不明…。』なんだそう。
これだけは繰り返して読んでいた
そんな息子ですが、「これだけは繰り返し読んでいた」という本があります。
それはあのサイエンス・フィクションの父と呼ばれたジュール・ヴェルヌの名作「海底二万里」と。
この「海底二万里」の続編としてヴォルフガンク・ホールバインが描いた「ノーチラス号の冒険」。
そして今回ご紹介する「算数なるほど大図鑑」です。
第2版が出版されるほど、今でも人気のある本のようです。
オールフルカラーで写真が豊富なところがこの本の魅力。
大好きな分野であれば白黒印刷でも問題なく読み進められますが、興味がそれほど強くないものに「興味を持たせる」場合は、読みやすいフルカラー印刷、パッと目を引く大きめの写真やイラストが多い本の方が断然引力が強い。
しかも子ども達の大好きな「謎」がいっぱい!
特に「算数に苦手意識のある」子におすすめの「算数なるほど大図鑑」。時間がゆったりとある夏休みに是非手に取ってほしい1冊です。
それでは一部の「楽しい雑学」をご紹介!
ひまわりとフィボナッチ数列
フィボナッチ数列とは、最初の2つが1で、それ以降は前の項を足したものが並ぶ数列です。「1,1,2,3,5,8,13…」と続いていきます。
ひまわりは小さな花が集まって大輪の花をつくっています。小さな花の並び方には右回りと左回りがあり、グルグルとうずを巻くようならせん模様を描いています。
ひまわりをよく観察すると、右回りの列が34本、左回りの列が55本あることがわかります。どちらもフィボナッチ数列に出てくる数です。
おもしろいことに、このルールはどのひまわりにも当てはまります。
ひまわりは中心に最初の花がつき、そこから角度が約137.5度離れた位置に次の花がつきます。この角度を「黄金比」といい、もっとも多くの花がつく並び方だとわかっています。
引用元:「算数なるほど大図鑑」 桜井進・監修
花びらの数・芸術・建築・動物の繁殖パターンなど様々な分野にあらわれる「フィボナッチ数列」。
こんな着眼点から「算数って結構おもしろいかも…」と思ってくれただけでも、この本の価値はありますよね。

面白い!が学びの原点。学ぶことに「疲れさせる」ような教育はどうなんだろう…と思います。
力に強い三角形
学校などの頑丈でなければならない建物に三角形が使われる(補強のために外観によく見られる)のは、上からの力に強いためです。
棒で作った四角形と三角形に、上から力がかかると、四角形はすぐに形が歪んでしまいます。しかし三角形は力を分散できるので、簡単に歪むことがありません。
次は、角をピンでとめた四角形と三角形を比べてみましょう。
横からの力が加わると、四角形は形が歪んで平行四辺形になってしまいます。
しかし、三角形は下の2つのピンが支えられているため、形が歪むことがありません。
だから、建物に三角形を使うと、横から強い風が吹いても変形しにくく、安全なのです。
橋のように三角形を組み合わせたものを「トラス構造」といい、東京スカイツリーや鳥の翼の骨などにも見られます。
段ボールの断面をよく見てみると、真ん中に波状の中芯が入っていて、そのまわりにたくさんの三角形が並んでいることがわかります。これもトラス構造です。
引用元:「算数なるほど大図鑑」 桜井進・監修
学年が進むほどにまた読みたくなる!
この本を買い与えた時は小学校低学年だった息子。その時は一部しか分からなかったものの、学年が進んで「三角形」を習い始めてからまた読んでみると、「あ、そーいうことだったのか!」。
小数の四則計算で「概念」にちょっとつまづいた時も、この本に理解を助けられたようです。
「学年があがって読むと『なるほどね!』と思うことがあるから、まだ捨てないで!」とのこと。
小学校までは「算数への興味と理解」で読んでいたそうですが、その後も自分の予備知識と組み合わせて読むと、数学って「おもしろい」んだな…という気持ちをじっくり嚙み締められるそう。

まとめ
数学がそれほど得意ではなかった息子。
発達障害の特徴である脳機能の凸凹により、処理速度能力が平均以下の数値だった彼は、「じっくり時間をかければ解けるけど、時間内に全問解くのは難しい」ため、受験でも数学で苦戦しました。
それなのに進学した理数系の高専。所属する学科は好きな理科を専攻する科なのですが、理科にも「数学」はつきもの。
実験は大好きだけど、物理や数学の課題で毎日ひーひー言っています(笑)。
それでも頑張れるのは、「数学は面白い、ということは分かっているから」。
処理速度が平均以下で、数学は得意ではないけれど。「得意じゃないから嫌い」とはならない。「得意じゃないけど、面白さはわかる」。
そんな偏差値には表れない、学問を志すために根本的に必要な「興味」さえ持っていてくれたら。
きっとこれから生きる道には、「面白い、と思えるものがところどころに転がっていて、それを楽しめる」よね?
そんなことを思いながら、背表紙が日に焼けたこの本を開いてみました。
長い夏休み。息子のように算数が得意ではない子には是非!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。