こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
本格的な春がやってきましたね。これから来年、再来年に幼稚園へ入園させようと思っている親御さんは、今頃あちこちの幼稚園のプレ体験をお考えのことでしょう。
幼稚園の頃は発達障害があると分からなかった息子ですが、2つの対照的な幼稚園で過ごした息子の様子。どうぞ幼稚園選びのご参考までに、ご一読くださいね。
プレ保育とは
我が家は転勤族なため、息子は幼稚園を2ヶ所、経験しました。
その2ヶ所は、全く正反対な幼稚園。
その経験から見た私的な意見ですが、幼稚園選びに悩む方がいらしたら、ひとつの意見としてご参考にしてくださいね。
まず最初に息子が入園したのは、家からほど近い、規模の小さな幼稚園でした。
その当時住んでいた地域は、入園する一年前からプレ保育に入っていないとその幼稚園の入園が困難になる、という所でした。
プレ保育とは、月1回~4回の登録制「慣らし保育」です。
どの幼稚園も大抵無料で募集していて、ママたちは入れたいなあという幼稚園数ヶ所に登録し、一年間通園する間に、入園させる幼稚園を絞り込んでいく、というスタイルがそこでは通常でした。
遊び中心の幼稚園に入園
我が家も例外に漏れず、数ヶ所の幼稚園に登録していました。
結果、入園を決めたのは毎日一緒に遊んでいたお友達と一緒の幼稚園。
お勉強や体育、絵画などの教育系は一切ない、どちらかというと「保育園的な」スタンスの幼稚園でした。
今時は保育園でも、年長になると平仮名や英語を教えたりするところもあるそうですが、そういった意味では少数派な幼稚園でしたね。
保育園と幼稚園の違い
ところで、幼稚園と保育園の違いはこの「小学校に上がるまでの準備教育」です。
幼稚園は文部科学省の管轄なので、文字の読み書き、時計を読む、跳び箱やマット運動などの体育教育、楽器演奏などの音楽教育などを日中の活動の中心としているところが多いようです。
保育園は厚生労働省の管轄なので、教育ではなく、どちらかというと「どんなお友達とも仲良く遊ぶ」「お昼寝のとき衣服をたたむ」「お箸を正しく持つ」などの、基本的な生活がきちんとできること、しっかり身体を使って遊ぶことに重点をおいています。
私は自分が保育園の出身だったので、幼児期からの教育にさほど熱心さはありませんでした。(息子はいわゆる「育てにくい子」だったので教育どころじゃないって理由もありましたが…。)
そのため保育園的なその幼稚園でも、不満は全くありませんでした。
むしろ「幼児期は読み書きなどの教育ではなく、しっかり遊び込むことこそが大事」という幼稚園側の考えに大きく頷いたものです。
息子は毎日園庭で走り回って遊び、降園後もお友達と1、2時間は遊んでいました。
元気いっぱい、楽しそうでしたね。
教育中心の幼稚園へ転園
ところが。転勤が決まり、新たに幼稚園を探さなければならなくなって。息子は、今度は「教育中心の」規模の大きな幼稚園に入ったのです。
転勤先は教育熱心な地域だったので、どの幼稚園を見に行っても同じような感じでした。その中でも「ゆるい」感じの幼稚園を選んだつもりではいたのですが。
以前の幼稚園とは比べ物にならないくらい、遊びの時間がなくなりました。
座ってワークをやる、展覧会用の絵を描く、楽器を演奏する、縄跳び大会の練習をする…。
夫はその頃、「いつまでも遊んでばかりいたら、小学校に入っていきなりじっと座ることなんてできないだろうし、皆が幼稚園で文字とか覚えてくる地域なんだから、今から練習していた方が遅れをとらなくていいんじゃないの?」
と言っていました。
私の家は放任主義で、子供の頃、勉強についてあれこれしてもらったことはありませんでした。逆に夫は親が教員だったせいもあってか勉強については私よりも指導されていたようです。
私も小学生の頃から親が勉強に関心をもって何かしてくれたら、もう少し違った道があったんじゃないか…?なんて思ったときがあったので(笑)、そーなのかな、やっぱり「勉強慣れ」も必要なのかな…と思ったりしました
そんな迷いもあって教育中心の幼稚園を今度は選んだわけですが。(…というか、そんな幼稚園しかなくて選ぶ余地もなかったのですが)
発達障害の子供たちは、往々にして手先が不器用だったり、運動やリズム遊びがなかなか出来ないということがあります。(もちろん運動神経抜群な子もいますよ)
脳の機能のアンバランスさが原因なのですが、息子もやはり楽器演奏や縄跳び、ワークなどが苦手でしたね。
この頃の息子君はまだ発達障害とは分からなかったんだよ
中途入園だったので、1、2年前からやっている他のお友達との差もありましたし、もともと得意ではない上に、やってもなかなか出来ないので、周りの子供たちからも色々言われていたようでした。
イマドキの幼稚園児は、びっくりするくらい辛辣な言葉を浴びせかけますからね…。
まとめ
この頃から、息子の笑顔がなくなっていき、癇癪が増え始めました。
おっとりとした言葉遣いの癒し系男子だったのに、どの写真を見ても、笑った顔がない状態になっていったのです。
このお話は次回に続きます。
本日も最後までお読みいただいてありがとうございました。