こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から小さなヒントを綴っていく、当ブログへようこそ。
今日は荒んだ(?)生活に潤いを!観葉植物や生花をお部屋に取り入れて、その癒しと雑菌の繁殖抑制効果を頂きます。
癇癪息子の心の安定にも一役買ってくれているようですよ。
お花に全く興味が湧かない
荒れ狂う大海を当てもなく航海している私たち発達障害児のいる家族。
特に息子のように癇癪や暴言、自傷・他害行為、物損行為を起こすお子さんをお持ちの方には共感していただけると思うのですが、「お花を部屋に飾る」という行為がまるで価値がないように思えてしまう毎日…。
私はこれまでお花屋さんで花を見ても、正直「綺麗」よりも「空しいな…」としか思えない日常を過ごしてきました。
お友達に「お花だけは外れのないプレゼントだよね。お花貰って嬉しいと思わない人なんていないものね」と言われて、
…いえ、空しいだけです…。
一輪だけの花
結婚当時、私たち夫婦はとても質素な生活をしていました。
この頃の1ヶ月の夫婦二人の食費は2万円。
雑誌に出れそうな金額ですね。
観葉植物の5つの効果
1. 光合成による空気清浄
2. フィトケミカルによるカビの胞子や雑菌の繁殖抑制効果
3. 網膜に作用する緑色による視覚疲労の緩和
4. アルファ波が増大することによるリラックス効果
5. 加湿
観葉植物は作業効率を上げる!
観葉植物を置かないオフィスでは、観葉植物があるオフィスで仕事をした時よりもはるかに作業効率が悪くなった、という研究結果も多く出ています。
実は私も環境心理学の卒論の一部としてこの問題を検証したことがあるのですが、予想より遥かに作業効率が悪くなり、働いている人も仕事の後の疲れを感じやすかった、という結果が出ていました。
何かと疲れやすい発達障害児。
宿題の際には机から顔を上げるとグリーンが見える…という勉強の環境は、その効率上おススメです!
僕は高学年になってからはダイニングテーブルで勉強しているけど、視線の対角線上に大きなウンベラータが見えるよ!
ADHDの興奮を抑える視覚的効果もあるのかも…。
観葉植物は「癒し」・生花は「パワー」
自傷・他害行為が激しかった時期もずっと我が家には大きな観葉植物がありました。
観葉植物に対しては虚しさを感じることはなかった私。
じゃあなぜ「生花」に対しては虚しさを感じていたのでしょうか?
この「観葉植物(グリーン)はいいけど花は気持ちが落ち込む」という心理を科学的に研究した論文を見つけることが出来なかったので、明確な根拠がなく述べますが。
多分気持ちが一定水準よりひどく沈んでいる場合(鬱状態、大切な人の死を経験した直後など)は、花の持つ眩しく華やかな視覚的・嗅覚的(花の香り)影響が強すぎて、かえってマイナス方向に跳ね返されてしまうからなのではないかな…と思うのです。
父が亡くなって1年くらい、花の大好きだった母は花を見かけるたびに泣いていました。「どうしてお父さんがいないのに、この花たちは咲いているんだろう…。全部枯れてしまえばいいのに」
そう言っていました。
庭に出て、庭の手入れをしながら気持ちを癒すことはしていたけれど、花に対しては虚しさや恨めしさ、そして怒りにも似た感情を持っていました。
自傷行為の激しかった頃の息子も私も、同じような気持ちでした。満開の桜をお花見しに行っても、ただただ泣けてくるだけ。
でも森林をハイキングしている時にはそんな感情は湧かないのです。
グリーンは「傷を癒す力」を、花は「上昇しようとするパワー」を与えてくれるのではないか。
同じ植物でも、その得意分野は違うのでは?
私はそう思っています。
花を飾ろうと思う時は気力が上がろうとしている時
そんなわけで生花を部屋に飾ることはなかった我が家。
しかし息子が5年生後半になったあたりから、問題行動が少しずつ減ってきているのが目に見えて分かるようになってきました。
これには11歳という精神的な成長も関与していると思います。
また、頻繁に呼び出されていた学校にも、コロナの影響で保護者の学校への出入りを規制する動きがあり、あまり行かなくなりました。要するに、息子のことで批難注意される機会が減ってきたのです。
そのため私も心の余裕が出てきたのでしょう。
新規開店したスーパーの1コーナーに出来たお花屋さんを毎回見ているうちに、ある日お花、買おうかな…。そう思い立って1本のフリージアを買って帰りました。
その日帰宅してきた息子も、嫌ではない様子。
毎日つぼみが一つずつ開花していたので、「あ、今日はここが咲いた」と何気なく気に留めているようでした。
私も息子も、やっと花の「気持ちを上へと持ち上げてくれるパワー」に心が追い付いてきた、ということなのかもしれません。
まとめ
お花は娯楽費みたいなものなので、相変わらず1本だけを購入しています。(アレンジメントが苦手なので単体でいいや、という理由もあります…)
それでも視界の隅に映る1輪の花は、部屋に「小さくて豊かな余裕」を漂わせてくれているような気がします。
僕は花粉症だから、反応の出ないフリージアやスイートピー、バラを飾っているよ。
花粉症の子は花の種類に注意してね!
庭のない我が家の小さな自然。綺麗なものを「キレイだね」。そう思える落ち着いた心をいつか手に入れられたら…。
1輪挿しの花に一瞬だけ目を遣る息子を見ながら、そう微笑む私です。
最後までお読みいただいてありがとうございました。