こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
1日ほど穏やかに過ごせる日があると気分もラクになってお花を買ってみたりする私ですが、学校から苦情の電話やその後の息子のかんしゃくで2日と心の安定が保たれることのない、ストレスフルな毎日。
そんな日常なので、最近はモノの断捨離だけでなく、様々な「行動の断捨離」を始めました。
今回は長年つけては頓挫を繰り返していた「家計簿をやめた」お話。
家計簿をつけるのは必須家事?
小学校の中学年で初めて「お小遣い帳」と「1ヶ月の定額お小遣い」を渡されていた私。ちょっと大人になったようで嬉しくて、その時もらったお小遣い帳の柄は今でも鮮明に覚えています。
しかし実際お小遣い帳をつけていたのは最初の頃だけで、3ページ目あたりからは真っ白になっていました。
結婚してからは夫の借金の返済を考えながらやりくりしなければならなかったのですが、それでも家計簿はつけず、普通のノートに大まかな収支計画をつけながら生活していました。
家計簿を改めてつけよう!と思ってかわいい家計簿を買ったのは借金を全額返済し終わった頃。意気込みだけはあったのですが…。
それも2ヶ月くらいで書かなくなり、また次の年に心機一転・真新しい家計簿を買うも、また数ヶ月で真っ白に…。
私には家計簿は向かないのかな…と思うものの、「家計の固定した支出は絶対把握しておくべき!それができなくて家計を黒字にするなんてことはありえません!!」と雑誌のファイナンシャルプランナーに断言されれば、「そうだよね。家計簿をつけるのって必須家事なんだよね…」と思い直し、また可愛い家計簿を探しに書店へ。
そんな無駄なあがきを結婚以来ずっと繰り返していました。
家計簿は「プロ」の仕事だ!
ところで「家計簿をつける仕事」って結構な時間がとられますよね。レシートを出して記入して終わり、ではありません。
月末には各項目合計額を出して1年間でのトータルな支出も把握しなければならない。
我が家はクレジットカードの支払いも多いし、銀行引き落としのものも結構あります。生協の支払いは1ヶ月後、クレジットカードも1ヶ月後です。
その日その日の支出を記入する場合「これは無駄だったかな」と考えることはできますが、1ヶ月前の支出なんて「思い出す」作業だけでも大変。
習い事の引き落としは指定のA銀行、学校の引き落としはやはり指定のB銀行。給料はC銀行振り込みでNISAはC銀行の別口座で保険関係はD銀行で…。
1ヶ月ごとに通帳記帳しに行って、全ての支出を書き出して予算を組んで見直しをして…。
ねえこれ、もう「経理課」の仕事だから。家庭内癇癪対応課に従事している私にはもう無理なんじゃない??
「家計簿をやめる」ことに決めてみた
そんな折、断捨離の著名人・やましたひでこさんの「家事の断捨離」という本を読みました。
高齢の親を持った独身女性に、ファイナンシャルプランナーがこれからかかるお金の概算と今後いくら積み立てておけば安心、という額を提示して女性も「心が軽くなった」と喜んでいた、というテレビ番組を見ていてびっくりした、というお話が載っていました。
何年後かのライフスタイルに合わせて計画を立てても、いつ何が起こるかわかりません。
シンギュラリティ(技術的特異点)という言葉を聞いたことがありますか。現在は産業革命時の変化よりも急激な変化の時を迎えています。AI(人工知能)が自分自身を改良できる日がやがて来る。それがシンギュラリティです。AIによって様々な職業が奪われるとも言われていますね。
テレビの情報番組では、かたやAIをとりあげ、予測のつかない先進的な未来が待っているかのように話しています。かたや深刻な環境破壊について語っている。そんな状況に私たちは生きていて、何に基づいたライフプランなのでしょう。人の気持ちや状況は刻々と変化するのです。
出典:「モノが減ると家事も減る・家事の断捨離」 やましたひでこ著
これ、すごく腑に落ちました。そうなんです、私がいつも思っていたこと。「臨時出費と変動費がありすぎて、結局家計簿何年つけても把握できない」!
あと3年乗れると思っていた車が突然他者にぶつけられた。保険で直してもらったけどどうにもそれから故障してばかり。結局買い替えることに。
転勤で雪国へ。光熱費が凄まじい!持っていた洋服もコートも暖房機器も寒過ぎ!雪国使用へ総買い替え!
と思っていたら暖かい地方へ転勤。雪国使用じゃ暑すぎて具合悪くなる…。またまた総買い替えな上、夏の暑さ半端ない!!エアコン、除湿機買わなくちゃ!
息子、発達障害判明。様々な学習支援用品を試し、高い療育を試し、学校生活をサポート。って言ってたら私ストレスで病気発覚。治療費が固定費に参入することに…。
なんて本当に刻々と生活は変化していきます。固定費が2年目も同じ金額になんてなりません。
固定費がコロコロと変動する家計簿をちまちまつけても、結局見直して考えて計画なんて出来ないのだから、いっそのこと「家計簿をつける行為」そのものを断捨離しちゃおう!だって家計簿をつけて考えて見直す時間は膨大で、しかも「達成感」が得られないんだもの…。
家計簿をやめてみたら?
手書きの家計簿、簡単にできるようにと始めた家計簿アプリもやめてみたら。いままでやっつけ仕事でやっていた時間がなくなったので「やらなきゃいけない」気持ちと時間に余裕ができました。
そうしたら、なぜか貯金が増え始めたんだよ。不思議だね!
いるモノはいる。いらないモノはいらない。これが吟味されていればまっとうな家計になる、というのが私の考え。
出典:「モノが減ると家事も減る・家事の断捨離」 やましたひでこ著
よく考えて吟味する時間があれば無駄なモノは買わない。その「よく考える」時間と気力を奪う「無駄な仕事」をやめていけば、自然と「要・不要」を意識して行動できる。その結果、無駄な出費が減り、ストレスも減っていく。
要するに家計は「家計簿をつけること」よりも「意識するかしないか」で変わっていくものなんだな。そう感じました。
まとめ
「意識する」ことの大切さを改めて感じた「当たり前だった行動の断捨離」でした。筋肉も鍛えているその部位を「意識する」だけで、トレーニングの効果が全く違うのだそうです。
「意識する」時間を毎日少しずつ持てるように。自分自身の行動の断捨離、何か始めてみませんか?
そうしたら私のように家計がなぜか上向いてきた、なんて意外な効果が期待できるかもしれませんよ。
本日も最後までお読みいただいてありがとうございました。