こんにちは、ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子との毎日から得た小さなヒントをお伝えしている当ブログへお越し頂いて、ありがとうございます。
今回は、やってくる長期休暇。ドリルや感想文、観察日記に自由研究。
たくさんの課題を集中力が続かない息子にどうやってやらせるか。
増える宿題・増えない集中力
現在5年生の息子。長期休暇の宿題は、年々増えていくばかりです。
コロナ休校期間は夏休みか?!と思うほどの分量が春休みに出ました。さすが高学年…。復習の量が半端じゃないです。
息子は公立小学校なので課題で机が埋まる…!ということはありませんが、持ち帰ってくるワークブックは毎年2.5倍ずつ増えていく模様…。
その他に夏休みには植物の観察日記、絵日記、感想文や自由研究など、時間と根気のいる(集中力ゼロの息子にとって)課題が割とあります。
最近は春休みや冬休みでも感想文やお習字、家庭新聞や本の紹介記事など、時間がかかる課題が出るようになってきました。高学年になったからでしょうか…。
振り返れば、去年苦戦したのは感想文と絵日記、自由研究でした。(高学年からは習字と新聞作りも苦戦しています…)
絵はちょっとだけですが得意、理科系の興味が旺盛なので実験大好き!なのですが。
文章が、書けないんです。すっごく、すっごく、嫌い。
3、4文字書き始めただけで「あー、もう書けない!できないっ!うわーっっ!!!」と鉛筆をバキッと折り、紙をびりびりに破り、壁を蹴りつけ、扇風機をぶっ倒し…。(そして扇風機の本体が割れる…。動くけど。(一一") )
素晴らしい勢いのかんしゃく。一気に私も奈落の底です。
「宿題とりくみ表」の作成
まあ、この文章が苦手という話はまた後日書いていきたいと思います。
とりあえず今回はこのかんしゃく大魔人に、いかにして学校の課題をかんしゃく少なめにやらせるか。
そこで、こんなポイント表を作りました。
「夏のドリル」は国語と算数の2つを終了したら1つご褒美。「作文」は苦手なので1つ終わったら1つご褒美。と、本人が苦心する分野はご褒美をもらえるまでのハードルを低く設定します。
「お手伝い」は学校で「お手伝い」の課題があったことと、小さな自立のきっかけを促すために作成しました。
この時のお手伝いは「家族の靴を揃える」でした。
30回も長続きさせるにはハードルをずっと下げて、夏休み以降も「癖」として日常的にできるようになったらいいな、と思うものを選択。ここで癖付けできたら一石二鳥?!ですね。
ちなみにこの表は、僕が3年生の夏休みにママが作ったものなんだけど、5年生になった今でも靴を揃える癖は健在だよ!
とりくみ表の活用の仕方
このポイント表、発達障害をお持ちのお子さんを持つママは、本やネットなんかで似たようなものを見たことがあるかもしれませんね。
課題をクリアしたら1つシールを貼る。表がシールで全て埋まったら、何かしらのご褒美があるという設定の表。
心理学では報酬または強化子とも言いますね。
ご褒美は高価なものではなく(後々どんどん値段が釣り上がってくるので)、例えば好きなDVDを借りられる、サーティワンでどれでも好きなアイスクリームを買える、など。
高学年ならゲームを30分延長できる、という設定の人もいるようです。
息子も、始めは1800円もする水鉄砲を欲しがったり、9800円のレゴブロックを要望したりしていました。
1800円でも高すぎない?と疑問に思ったので、スクールカウンセラーの先生にご意見をお聞きしたら、やはり「それは高すぎ!」だそう。
ご褒美を検討する
さらっと買ってあげられるような金額で(当初の私の希望額は300円でした)、息子が「うん、それでいい!」と納得してくれそうな物…。
散々考えました。
結果、恐竜とレゴブロックが好きな彼の嗜好に合致しそうな「ほねほねザウルス」という食玩で交渉してみました。
「え?!ほねほねザウルス?!うん、それでいい!あれって蓄光とかの種類もあるんだって!いいなあ!」
商談成立。200円ほどでスーパーにて入手できます。
「ほねほねザウルス」は割と人気で「かいけつゾロリ」みたいな読み物としての本もありますね。小学校の図書室にもよく置いてあります。
このほねほねザウルスは小さいですが、プラスチックのパーツを取り外して組み立てる、簡単なプラモデルです。
3年生にはちゃんとしたプラモデルだと細かくて難しいでしょうが、これなら15分程度で、親の手も借りずに自力で組み立てることができます。
15分。この程度の時間が、癇癪を起こさずに完成させる達成感を与えてくれます。
さらに、キンキラに光り輝くパーツがあったり、蓄光があったり、シリーズを集めてそれらを合体させることもできるようです。
100円ショップのおもちゃよりもはるかに頑丈だし、関節部分が動かせたり、食玩にしては結構よくできていると思いました。
女の子だったらビーズやシール、ヘアゴムでもいいかもしれませんね。
取り組み表で「意識」が変わる!
結果。ほねほねザウルスをたくさんゲットしたいがため、全て夏休み中に終えることができました!
表を作る手間はありましたが、思った以上に成果があったポイント表。
表を作るのが面倒なら、漢字練習帳の1ページを破って使ってもいいかもしれません。漢字の枠線がシール表にちょうどいい感じですよ。(枠の大きい1年生用のがおすすめです!)
長期休暇の宿題でなくとも、毎日の宿題とりくみに活用したり、学校に元気で行けた日、給食当番がちゃんとできた日、などでもいいかもしれませんね。
ポイントはハードルをどーんと下げること!
単純にたまっていくシールを見るのはワクワクするようなので、小さな会話のきっかけをつかむための利用もアリだと思います。
高学年になったらどんなご褒美にしようかとママは悩んでいたみたいだけど、5年生になったら「課題を全部終える」ことが当然という意識に変わっていったので、取り組み表がなくてもちゃんと全部終えることができるようになったよ!
この「意識の変化」には親の方がびっくり!しましたが、毎年計画的に課題を終わらせる、という習慣づけを何年も繰り返したことで、彼の意識が成長したのかもしれませんね。
もちろん、自分で全部計画的に課題を割り振りはできないので、私が「今日はドリルのココとココ。読書感想文の前半1枚目。1行日記3日分」などと彼のその日の体調と機嫌を見計らいながらノルマを与えています。
まとめ
注意欠陥多動性障害(ADHD)の息子にとって、今現在より先を見据えて計画を立てることは不可能に近い作業。
多分高校生になっても大人になっても手助けが必要な分野かと思いますが、「あ、やらなくちゃな」という意識がついただけでも、課題に対するストレスが違ってくるのではないかと思います。
意識が持てたなら、計画を立てることが困難だということを伝えて、誰かにその部分をサポートしてもらおうと自分で働きかけることもできます。
できない部分をサポートしてもらえば、ちゃんとタスクは完了できる。
その事実だけは小学生の今から知っていて欲しいな。そう思うのです。
最後までお読みいただいてありがとうございました!