こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
今日は息子がちょっとだけやっていた「ひらがな」練習。その中でも「楽しかった」と好評だったものをご紹介します。
「ひらがな」。いつ覚える?
幼稚園まではしっかり遊んで、体力作りと自然への興味関心、様々な体験を通したものを学ぶことが一番大事。そう思っていた私。
そのため幼稚園選びもそんな感じののびのびとした園を選んで息子は入園したのですが、転勤のため転園した幼稚園は音楽・体操・読み書きなど「学び要素」盛りだくさんなところでした。
決めたときはそれほど「学び重視です!」感が感じられなかったのですが、入ってみたら結構すごい…。保護者の皆さんも教育熱心な方ばかりな園でした。
そんなわけで息子も幼稚園年長からはひらがな練習が始まりました。
「読み」の方は本好きな子だったため自然に習得していましたが、「書く」のは結構大変でした。
この頃は息子が発達障害だなんて微塵も思っていなかったため、幼稚園での補習講座を受けさせていました。
この補習講座は、幼稚園が終わったあと週1回、有料で外部から専任の先生を呼んで40分程度練習する、というものですが、その幼稚園の子どもたちは本当に習い事熱心で、多くのお友達が参加していたんですね。
そのため息子も「やりたい!」といって参加していました。
発達障害とわかっているなら早めに始めるとラク
私はそれまで「ひらがなは小学校で習うからその時始めればいい」と思っていたのですが、発達障害と診断が下った今考えると、早めに練習を始めさせたのは結果として良かったのかな、と思っています。
早く習わせる、習わせない…。これは本当に親御さんの考え方でいいと思います。
その子を見ているのは親であるあなたなのですから、あなたの判断が結局「一番的確」なのではないかな、と思うのです。
ただ、息子の場合は「文字の書き」に関しては非常に「面倒」と思う所が今でもあり、6年生になった今でもノートは全くとりません。
漢字もアルファベットも数式も「書かせれば書けるのに」です。(テストなど最重要な場面ではきちんと書きます。使い分けているんですね)
息子は幼稚園が学び重視だったため早めにひらがなに取り組んでいたから「書けるけど書かない」で済んでいるだけで、これが小学校に上がってから始まったら「書けないから書かない」状態で3年くらい過ごしていたのではないかな…と思ってみています。
小学校からはひらがな、カタカナだけではなく、漢字やアルファベットも次々と短時間で登場してきますからね。
「初めてのこと」はゆっくり時間をかけなければ理解できない発達障害児の息子は、小学校でいきなり始めたら「あわわわ…」となることが多くて大変だったかもしれないな…と思うのです。
時間をたくさんかけて物事を吸収するタイプなら、早めの着手はアリですね。
年長さんからだと「1年」の猶予はありますから、本当にのんびーり学べますからね。もしお子さんが嫌でなければ、1週間で1文字程度のゆっくりさでも十分間に合います。
ひらがななどの日本語は全ての教科の基本です。
ここでつまずいちゃうとなかなか巻き返しが大変なので、早めに何かやろうと思ったら、算数や英語よりもまずは「ひらがな」がいいのかもしれませんね。
字が汚すぎてテストは減点だらけ
そんな息子。一応字は書けるのですが、とにかく汚い。まあ私もあまり綺麗な字ではないので大きな声では言えませんが。
息子の字、読めるけど「判読に時間がかかる」のです…。要するに「汚い」。
丁寧に時間をかけて書かせるとそれなりに書けるのですが、発達障害あるあるで常に「バランスが非常に悪い」んですね。
そのためよくよく判読すれば「正解」なのに、字が汚いせいでテストで「不正解」を連発するようになってきました。
学校の先生全員が発達障害に起因する「書くことの困難さ」を理解してくれるわけではありません。本人的には「困難」なだけで、特に読み書き障害(LD)と判断はされていないからです。
バランスが悪い、解答欄からはみ出る。そんな理由で「さんかく」でも「マイナス5点」でもなく、否応なしに「バツ」をつけてくる先生も、学年が上がっていくごとに増えていきました。
この間なんかよくよーく判別すれば「満点」だったのに、各箇所でバツやマイナス5点を何問も連発したために「55点」だったんだよ!
親としては非常に悔しい気持ちがあるのですが(もちろん息子も大癇癪です。「満点だったのに!!!!」と凄まじい勢いですよ…)、事あるごとに直談判してしまうと全体的な息子への配慮が阻害されることもあり得ます。
先生にも感情がありますからね。
発達障害を「特別なものとして捉えない」というちょっと斜めな正しさを通すのみで、「気持ちだけでも理解しようとする歩み寄りが全くない」先生は、残念ながら少なくありません。
今後中学校へ進学すれば、そんな先生が大多数を占めるでしょう。息子の癇癪がエスカレートしていくのが目に見えています。
そこで少しでも字の「バランス」を整えよう、と色々なテキストを模索し、以下にご紹介する「ねずみとだるまがおしえるひらがな書き方帳」を購入しました。
「感覚で覚える」要素たっぷりで発達障害児向き!
さて、実際に購入したのはこのテキスト。
表紙の絵に描いてあるように、ひらがなをねずみとだるまがあっち行ったりこっち行ったり、動きを交えて教えてくれます。
実は知的・発達障害児にとって、字を覚えるときに一緒に身体を動かしたり指で大きくなぞったりするのは非常に効果的。多くの支援学級でも実践していますね。
表紙の「ろ」の字のように、ねずみさんと「のぼれー!かきーん!滑ろー!かきーん!まあるくわはははー。すうーっ。とね」
と声に出しながら指でなぞり書きしたり鉛筆で書いたりすると、覚えやすい。声を出すこと、書く作業、イメージする想像力、そして笑い。あちこちの感覚を使ってやったことって、習得しやすいんです。
しかも単純に楽しい。
楽しいって、重要ですよね。1文字1文字いちいちお付き合いするなんて面倒!と私もよく思ったりするのですが。
きっとお母さんとの濃厚な時間をたくさん体験したくて、敢えて「発達障害」っていう選択肢を選んで生まれてきたんじゃないのかなー、なんていちいち手がかかる息子を見ながら思う事があります。
定型発達児を育てていたらきっと気付かなかったこと、考えようとしなかったこと、自分を何度も何度も問い正すこと。そんなことは短絡的発想な私には出来なかったかもしれないな。だから息子はこうやって私に課題をどんどん出してくれる存在として生まれてきたのかなー??
そんな風に考えながら(笑)、このテキストで息子と数週間文字を練習しました。
まとめ
残念ながら飽きっぽいADHD代表の息子くんは3分の1ほどしか進めなかったのですが。
でも何となく「文字を綺麗に見せるように書くポイント」は少し掴めたような気がするよ!
そんなわけでたった3分の1だけの練習でも十分効果はありました。
残りのテキストは勿体ないので(笑)、息子の宿題中、私が隣で練習していました。
いや、結構大人がやっても綺麗に書けるようになりました!このテキストは本当に綺麗に書く「ポイント」が分かりやすいです!
まだまだ美文字!というわけにはいきませんが、字が丁寧だと品格も10%アップして見えるんじゃないかなー??…なんて恥ずかしながら内心思っている私です。
脱線するようなイラストではなく、本当に「書くこと」に沿ったイラストなので、幼児や低学年児童だけではなく、大人にもおすすめです。
書店で見かけたら、パラパラめくってみて下さいね。
本日も最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。