
こんにちは。ココです。
注意欠如多動症(ADHD)で自閉スペクトラム症な息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
小学校高学年から中学校卒業までの5年間、支援級に在籍していた発達障害児息子も、高校生になりました。
集中力の続かないADHD、さらにかんしゃく爆発頻度の高い自閉スペクトラム症で、書字困難なため書いて覚えることの難しい軽度学習障害のある息子。
そんな彼は昨年私立高校と高等専門学校(高専)の2校(公立高校も受験予定でしたが、第一希望の高専が合格したことで受験を辞退しました)を受験しました。
いよいよ本番!最後の「小さな」受験準備を
高校受験の日は、本人にとってもご家族にとっても心臓がはち切れそう…。
緊張や不安が高まりやすく、特に発達障害のお子さんにとっては、環境の変化や予期せぬ出来事が大きなストレスにつながることがあります。
だからこそ、事前に準備を整えておくことが「安心の土台」になります。
小さな準備が、当日の落ち着きや集中力を支える力になるのです。
この記事では、受験当日を少しでも穏やかに迎えるために役立つ「小さな」受験準備のポイントをまとめてみました。

記事の一番最後には、チェックリストも記載しています。
定型発達児を持つご家庭では何てことのない、当たり前の準備ですが。
発達障害児を持つ親御さんは毎日が怒涛の日々。「受験の準備」にすら頭が回らないですよね。
「そう!そうなの!毎日が激しすぎてなんにも考えられないの!」という、我が家のようなご家庭の親御さん達に。
そして「受験はまだ先だけど、予習しておかなくちゃね!」というご家庭の皆さんに。
安心して試験に臨めるよう用意した、我が家の「小さな受験準備」をご紹介します。
筆記用具の準備
試験当日に「鉛筆が硬くて書きにくい」「消しゴムで消すと余計な汚れがついて気になる」といった小さな苛立ちがあると、それだけで問題解答に必要な時間をロスしてしまいます。
特に発達障害のお子さんにとっては、そんな些細なことが集中力を乱す原因になりやすいため、筆記用具の準備はとても大切です。

書きやすい鉛筆
試験ではHBやBなど指定の濃さが求められることが多いです。
発達障害児の場合、普段は硬くて書字が疲れるHBの鉛筆(またはシャープペンシル)ではなく、B、2B、あるいは4Bを使用している子もいます。
必ず「受験注意事項」で事前に「指定の濃さ」を確認しておきましょう。
そして「いつもの濃さで大丈夫」なら複数本用意しておきましょう。
「普段は2Bだけど試験はHBのみだった!」場合は、慣れが必要です。すぐに試験に使う濃さの鉛筆を用意して、今日からでも使って慣れておくと安心ですよ。
試験当日は芯が折れてもすぐに取り替えられるよう、最低でも3本程度持っておくと安心です。
できれば全て折れた場合の非常用に、携帯型の鉛筆削りも入れておくといいですね。

我が家では5教科の受験だったので、5本用意しました。

普段の授業に使う鉛筆のおすすめはこの記事!
マークシート用鉛筆
高専の受験はマークシートだったため、我が家では「マークシート用鉛筆」も準備しました。
私が以前国家試験を受けた時も、この「マークシート用鉛筆」を使ったのですが、やっぱり普通の鉛筆より格段に「マーク」がしやすいんですよ。
普通の鉛筆では4、5回で塗り潰すところを2、3回でマークできます。
柔らかく、鉛筆の「面」も尖り過ぎない。本当に「マークシート」に特化した商品です。
処理速度が平均値以下だった息子は、計算速度に難があります。この「計算速度」で遅くなりがちな時間を「マークシートを1秒速く塗り潰す」時間でカバーできるように、と買い揃えました。
そしてこのマークシート用鉛筆は、消す時も1秒でスッと消せます。
たかが1秒。されど1秒。
後日談になりますが、息子が受験を終えて帰って来た時に聞いた言葉。

隣の子はシャープペンシル使ってたんだよ。マークするのにカリカリカリカリカリーッって何度もペンを走らせてるから、ひとつを塗り潰すのそれぞれに時間がかかるし、5教科全部あるから疲れないのかな~?って思った。
でもシャープペンシルでわざわざ挑むんだから、きっと相当頭がいい子で、時間に余裕があったんだろうね!
消しゴム
消しゴムは一度でしっかり消せるタイプを選ぶことがポイントです。
角が使いやすい四角い消しゴムや、細かい部分を消しやすいスティック型など、本人が扱いやすいものを試しておくといいですね。

消しゴムのおすすめはこちらの記事!
我が家では上記でご紹介したマークシート用鉛筆5本と消しゴム、携帯型鉛筆削りがセットになったものを持たせて受験しました。
下手に「鉛筆の先が折れないように」キャップをつけてしまうと、床に転がりやすいモノであるために、受験時は逆に落としたりして「あっ…」と気がそれやすくなるかも…。
こういった「余計なモノ」は入れない方が逆に「安心」ですよ。
時間確認の工夫
試験中に「あとどれくらい時間があるのか」が分からないと、不安や焦りにつながります。何となく試験会場には掛け時計がありそうな気がしますが、時計が全くない場合も。
そのため、本人が確認しやすい腕時計を準備しておくことが大切です。

ちなみに高専の受験会場にも時計はなかったよ。
腕時計もアラーム等がついているモノは持ち込み不可だったから、普段Gショックの腕時計を使っていた僕は、パパのアナログ時計を借りていったよ!
腕時計の選び方
文字盤が大きく、数字がはっきり見えるタイプや、デジタル表示で残り時間を直感的に把握できるものがおすすめ。
秒針がカチカチうるさい時計は、静かな会場では気になるものなので、そこもチェックポイント。
事前練習
受験数週間前に「この時計で受験に行く」と決めた腕時計で時間を確認する練習をしておくと安心です。
模擬試験や過去問演習などをしている子であれば、そのときも同じ時計を使うことで、当日も自然に時間管理ができるようになります。
息子の場合は、模擬試験も過去問演習も時間を決めてやる勉強は一切やらなかったので、休日に腕につけて慣れてもらうようにしました。
学校でもアナログ時計をつけて慣れてほしかったのですが、「学校ではGショックをつける」という自閉症児・謎のこだわりがあったため、休日だけに…。
まあ、何にせよ「残り時間」を「見える化」することで、本人が落ち着いて試験に取り組める環境を整える、という目的が達成できていればいいのですが…。

試験会場の下見
試験当日は、会場までの道のりや建物の雰囲気そのものが大きな緊張要因になります。特に発達障害のお子さんにとっては「初めての場所」「予想外の動線」が強いストレスにつながることも。
そのため、事前に会場を下見しておくことは安心につながる大切な準備です。
道順の確認
受験地までの交通手段を実際に試してみるといいですね。
電車やバスの混みやすい時間帯を把握しておくことで、万が一の場合30分の猶予を持って出た方がいいのか、それとも1時間は見た方がいいのか…。
一度現地まで赴いてみると、そんな「猶予時間」もしっかり考えられます。
息子が受験した私立高校は、行ったことのない道路を車で延々走った場所にありました。
休日に一度は行ってみたのですが、試験当日は平日。平日と休日とでは道の混み具合が全く異なるので、ここも注意したいところですよね。
夫はその道路の途中までを普段の通勤に使っていたので、「左車線は途中から車が流入してくるから混みやすい」「Googleナビで案内されるあの抜け道は、朝は小学生が多いからもたつく」などの情報を教えてくれました。
私立高校は息子にとって一番最初の受験校だったので、当日夫は心配して、途中まで車で先導してくれました。
反抗期に突入していた息子も、「先導するパパの営業車」に、この時ばかりは嬉しそうでしたね。
駐車場からの動線
車で送迎する場合は、駐車場から学校の入り口までのルートを事前に歩いて確認しておくと安心です。
これ、意外と重要。
受験生は「正門」ではなく「第二正門から入って受付する」という学校で、当日その「第二正門」が分からなくてぐるぐる探した。
駐車場までは時間通りだったけど、駐車場内で空いている場所が見つけられず、第3駐車場に案内され、そこから学校の受付まで歩いて15分もかかってしまい、受付に遅れた。
ロータリーのような場所で子供をおろすだけだと思っていたら、当日ロータリーでは駐停車禁止に!警察も出ていたので停車できず、停車できる場所まで走っていたら1キロ近く学校から離れてしまった。
これは私が過去に聞いた実話。意外と当日になって「えっ?!」ってこと、あります。
当日そんなハプニングがあると、試験を受ける前から焦ってしまうので、念には念を入れて確認しておくといいですよ。

やばい、やばい、やばい、やばいっ!!!
体調と環境への備え
試験当日は、天候や体調のちょっとした変化が集中力に影響することがあります。
特に発達障害のお子さんにとっては、環境の不快感や体調の不安が試験への意欲を削いでしまうこともあるため、事前の備えが大切です。
防寒対策
カイロや、制服の下に脱ぎ着ができる薄手カーディガンなどを用意しておくといいですね。
当日の天候だけでなく、試験会場によっても寒暖の差は激しいもの。

最初の受験校は私立だったから設備が整っていて「ほんわかあったか」だったから、午後からはぼ~っとしてあまり考えられなくて大変だったよ。
2校めは逆に暖房が全然効いていないよね?!って感じで、後半は寒くて手がガチガチ!寒い、寒い、寒い!!って思いながらやっていたから集中力は半分に…。
どちらの学校も午後の試験は得意教科だったから良かったけど、午後に数学だったらヤバかったな、マジで…。って思ったよ。
薬の準備
試験当日は緊張や環境の変化から、体調が不安定になることもあります。
頭痛や風邪の症状が出てしまうと、集中力を保つのが難しくなるため、あらかじめ薬を準備しておくといいでしょう。
息子はアレルギーを持っているので、制服のポケットに予備のアレルギー薬と、頭痛や寒気がしたときのためのカロナール錠、絆創膏を突っ込んで行きました。
昼食の事前決定
普段から食べ慣れているものを用意しましょう。おにぎりやサンドイッチなど、シンプルで安心できる食事がおすすめです。
試験当日は緊張感もあってあまり多くは食べられないもの。
我が家は食べずに残してきても気にならない、普段息子が好きでたまに食べていた菓子パン(ヤマザキのランチパック・いちごが好き)を持たせていました。
飲み物もペットボトルではなく、普段の水筒で飲む麦茶がいい、というので、普段通り準備。
準備チェックリスト
以下にこれまでのチェック項目をリスト化してみました。必要な場合は是非ご活用くださいね!
| チェック | 準備項目 | 詳 細 |
|---|---|---|
| 鉛筆・マークシート用鉛筆 | HBやBなど試験指定に合うものを複数本用意 | |
| 消しゴム | 一度で消しやすく、角が使いやすいタイプを選ぶ | |
| 腕時計 | 本人が確認しやすい文字盤やデジタル表示の、アラーム等機能がないもの | |
| 試験会場の下見 | 道順・混み時間・駐車場から入口までを事前に確認 | |
| 防寒対策用品 | カイロ、脱ぎ着しやすいカーディガンなど準備 | |
| 薬の準備 | 頭痛薬や風邪薬など、万一に備えて持参 | |
| 昼食 |
慣れた食べ物を事前に決めておく 飲み物も慣れたものを |
まとめ
受験に向けてできる準備は、親が整えてあげればそれで十分です。
あとは子ども自身の力を信じて、「結果オーライ」と割り切るくらいの気持ちで見守りましょう。
私も息子には「もし落ちたとしても、それは神様が『君には向かないから、こっちで頑張りなさい』っていった結果だな、と思うこと。全部受けて(私立、高専、公立高校の3つを受験予定でした)、受かったところに行くんだよ。受かったところが、君の新しい『場所』ってことなんだからね」
と言って送り出しました。
例え思うような結果にならなかったとしても、それがすべてではありません。
受験は人生の一場面にすぎず、子どもにはこれからもたくさんの可能性と選択肢があります。
準備を通して「あなたを支えているよ」という安心を届けることこそが、子どもにとっては一番の力。肩の力を抜いて、次のステージを迎える準備ができれば、それが何よりなのではないでしょうか。

さあ、僕のように一般学力試験で挑むみんな!最後は「諦めないで」全力を尽くすだけ!諦めないでチャレンジしようね!
そのチャレンジした「体験」こそが、いつか君の勇気の証になるよ!
これから進路を考えられる発達障害児の親御さん・本人にとって、この息子の実例がひとつの参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
