発達障害だって、頑張るもん!

発達障害だって、頑張るもん!

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子を持つママ・ココです。子どもを通して学んだ発達障害児への対応、工夫、その他色々な情報をたくさんの人と共有できたらいいな、と思っています。

 

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【発達障害の「多動」と「癇癪」】 今いちばんの問題は何?まずはどれに焦点を絞るか考える

たくさんのドアが並ぶ部屋

 

こんにちは!ココです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子との経験と失敗から何かのヒントをお伝えする当ブログへご訪問頂いて、ありがとうございます。

 

今回は発達障害の専門医療機関で、病院の先生と「息子の問題とする行動」を一緒に考えていきます。

 

● 多動?かんしゃく?「一番の問題」ってなんだろう?問題の優先順位を考える

 

 

息子の「今」重要な問題点を整理する

 

初めての発達障害専門医療機関診察から1ヶ月後。2回目のカウンセリングがありました。

 

笑顔の女性のアイコン



初診の時のお話はこちら!

 

coco-disorder.com

 

ここで初めて息子の問題点をお医者さんと一緒に整理することになりました。

「何が今問題なのか」は家庭での時間と学校で過ごす時間では若干違うことがあります。子どもだっていっちょ前に「外の顔」があるのです。

 

問題を洗い出すために、私は病院の予約日の前に学校の担任の先生とスクールカウンセラーさんにお会いして、お話を聞く時間を設けました。

その時の学校の担任の先生とスクールカウンセラーさんの話をまとめると、主な問題は以下の5つとなりました。

 

1.  授業中に教室の中をずっと立ち歩いていて止まらない

2.  着席している子にちょっかいを出す

3.  同じように立ち歩きの激しい子と一緒になるとパワーアップ!

4.  そのためほとんどノートも取らず、授業に参加していない

5.  思う通りにいかないと、かんしゃくを起こす

   

常時立ち歩いてはいるものの、奇声をあげたり暴れるような激しさはありません。

友達にちょっかいは出すけれど、手をあげるといった深刻さは無し。

 

ただ、同じように落ち着きのない子とタックを組むと、立ち歩きの速度がスピードを増し、しまいには追いかけっこ状態になるのだそうです。

 

肩を組んでピースサインをする2人の男の子

 

そうなるともう楽しくなっちゃって、クラスは幼稚園と化して…(いや、幼稚園児でもここまではひどくないかも…)

 

落ち込んだ



実際に見てみると本当にすごいですよ。

幼稚園の時は座っていられたのになあ…。

 

他にも細かな問題はいくつかありますが、問題とする行動を絞りこみます。

それは、いわゆる多動とかんしゃく。

 

学校ではこの多動が、家庭ではかんしゃくが目立ちます。

 

僕の辛さの原因は 

 

そして何回目かの診察後。お医者さんとお話して「最初に取り組む問題」を決めました。「多動」と「かんしゃく」。どちらから先に対処していくか、優先順位をハッキリとさせるのです。

 

息子本人に「何が一番辛いと思うか」を病院でお医者さんが聞いたところ、学校で授業を受けたい「気持ち」はあっても、じっと座っていることが「できない」ことが嫌になる…という話が出てきました。

 

家庭でのかんしゃくは、「やろうとしてもできない自分はバカなんだ」という自己否定感が背景に潜んだものです。

 

学校での授業が受けられない、だから宿題をやっても半分わからない。

なんでできないんだろう?(授業中の先生の説明を聞き逃しているから)

なんで覚えられないんだろう?(漢字を書いていてもすぐに集中力が途絶えてしまい、漢字の「へん」だけで終わったりしているので、そもそも完全体の漢字を記憶できない)
なんで計算間違いばっかりなんだろう?(筆算の途中で違うことを考えてしまい、途中計算のままの数字を「答え」に書いてしまうから)

 

毎日宿題しているのに。毎日決められた時間勉強しているのに。こんなに僕は頑張っているつもりなのに…!!!

 

そう病院の先生に訴えた息子の目には涙が浮かんでいました。 

 

落ち込んだ



小学校低学年なのに、ここまで深刻に自分の状態に悩んでいたとは正直思いませんでした。

病院の先生という第三者が同席することによって、家庭や学校で語る以外の「核心に触れた」子ども自身の気持ちを掴むことができたことは、非常に重要な意味があったな、と思いました。

 

コンサータ薬を勧められる

 

 息子のそんな話を聞いて、病院の先生は「まずは学校の授業に集中できるようにしましょう。『コンサータ』という薬があるので、飲んでみて下さい」

と投薬の提案をされました。

 

白い背景にガラス瓶からこぼれたピンクのお菓子

 

「投薬」の話にズキン…と胸が痛みましたが、心のどこかでいつか薬を服用するのではないかと思っていた私。

だから投薬に関してはあまり抵抗がありませんでした。

 

投薬を許してしまうなんて、親として失格なのではないか。もっと何か方法があるかもしれないのに、私が立ち止まっているだけなのではないか…。

そんな気持ちの葛藤は確かにありました。

が、当時の私には発達障害の薬を息子に服用させることが「苦悩する」ほどの問題にはなり得ませんでした。

 

それは息子の毎日のかんしゃくに、相当私が参っている…ということがあったのかもしれません。

 

かくして、息子は初めて「投薬をした」学校生活を送ることになりました。

 

一番の問題は「多動」として対策していく

 

そんなわけでこの時はお医者さんとお話して、家庭よりもまずは学校生活の改善を優先することで意見が一致し、投薬をすることになりました。

かんしゃくよりも「多動」に焦点を絞ったのです。

 

この頃の息子のかんしゃくは、「みんなのように座っていられない」「それによって勉強できない」「先生には怒られるし、みんなからダメなやつって感じで見られる」「だから自己嫌悪に陥る」そして下校し、宿題を始めるものの、授業を聞いていないので理解度は半分。

 

困った



「できない」「わからない」「僕はバカなの?!」

 

そうやってかんしゃくを爆発させる…という感じでした。

 

ですから学校生活を安定させると、それに準じてかんしゃくもおさまってくるのではないか、という予測から「多動」を一番の問題として捉えていきましょう、ということになったのです。

 

ソファーに座って地球儀を見ている二人の子ども

 

まとめ

 

多動、かんしゃく、チック、不登校…。色々な問題がある中で、何がいま「一番の」問題なのか…。

お子さんの問題を整理しながら、どこからまず取り掛かるかをハッキリさせること。

お医者さんという専門家の見解を聞きながら、的を絞るこの作業はとても重要です。

あれもこれも一気に改革していくことはできませんから。

 

「そうだな、うちの子の場合は何が一番問題かな」

そんな頭の中の整理。ちょっとやってみませんか?

 

ノートに「困っていること」を全部書き出してみる。子ども自身に答えられる範囲で「今学校で何が困っているか」を教えてもらう。

それだけでも随分と心のモヤモヤが視覚化できて、ちょっとだけ前進したような気分になりますよ。(*^^)v

 

親が進む方向を的確に見据えることで、子どもも「ブレない」親に安心して悩みを打ち明けられるようになってきます。 

 

グッドマークで笑顔の女性のアイコン





まずはひとつだけ「最優先事項を決める」。

たったこれだけで、あれもこれもといったぐちゃぐちゃな気持ちが少しラクになりますよ。

 

最後までお読みいただいてありがとうございました。

 

 

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