こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子との毎日から得た小さなヒントをお伝えしている当ブログへお越しいただき、ありがとうございます。
今回は「発達障害の診断にどうして脳波検査が必要??」と疑問に思う方に、息子が脳波検査を受けることになった経緯を書いていきたいと思います。
熱性痙攣を数度起こしていた息子
息子は乳幼児期、何度か熱性けいれんを起こしていました。
小児科からはダイアップ(痙攣止めの座薬)を処方されていて、私のバックには常にその座薬が入っていました。
その頃、小児科の先生に言われていたのは「1日に2回痙攣を起こしたら救急車を呼んで下さい」ということでした。
実際その日のうちに2回けいれんを起こしたことがあって、救急車で運ばれて数日入院したこともあるんだよ。
熱性痙攣(けいれん)とは
ここでちょっと熱性けいれんの捕捉説明を。
熱性痙攣とは、生後6ヶ月~6歳頃までの子供が、急激な発熱により意識障害や痙攣を起こす病気です。通常38℃以上の急激な発熱で引き起こされます。
熱性けいれんについてはこちらのサイト!
一度熱性痙攣を起こした子供のうち、約半数の子がまた熱性痙攣を繰り返すそうです。
しかし、成長と共に落ち着いてきて、小学校入学までにはほとんど収まる、と言われています。
息子も、幼稚園に入園してからは一度も起こすことはありませんでした。
ちなみに日本では約8%の子供が熱性痙攣を起こすそうです。
育児支援施設に遊びにいってお話をしていると「うちもやったよ!」という言葉を割と聞いていたので、そう珍しい病気でもないようですが。
熱性痙攣は、未発達な脳神経細胞が急な体温の変化に対応できずに起こると言われています。
これはその状態を見た人にしか分からないと思いますが、かなり怖いです。
急にくらり…と脱力したかと思うと、手足をガクガクガクッ!と震わせ始めます。
目は見開いたまま宙を見つめ、全身の血の気が引いて、まるで死に向かうかのようにどんどん青白くなっていきます(チアノーゼ)。
通常2、3分で収まりますが、本当に我が子がこのまま死んでしまうのではないかという恐怖で、一番最初の痙攣時は気が狂ったように息子の名前を泣き叫んでいた私でした。
熱性けいれん時の対応
それから幾度か熱性痙攣を体験し、その対応も冷静にできるようになりました。
子供の顔は横に向けて嘔吐物が喉に詰まらないようにだけはしますが、基本的には様子を見ます。
左右の痙攣のばらつきがないか(右半分だけ、とか)、何分間の痙攣だったか(きちんと時計を確認します)。
これは痙攣後病院に行ったときに聞かれる内容です。
左右非対称の痙攣だったり長時間だったりすると、ただの「発熱による」痙攣ではなく、脳の神経異常の可能性があるからだそうです。
痙攣が収まるとボーッとするそうですが、息子はだいたい1分半ほどの痙攣のあと、そのまますうっ、と寝ていました
7年経った今でも、思い出すと胸がざわめきます。そのくらいショックな映像としてその時息子の顔は脳裏に焼き付いています。
病院で脳波検査を提案される
さて、発達障害専門医に通院して半年経過した頃。
お医者さんから「そろそろ検査をしてみましょう」と言われました。
wiscも何も検査らしい検査は全然してこなかったので、息子にとっては初めての「検査」です。
お医者さんから言われた検査は「脳波検査」でした。
脳波検査はいつも診察をしてくれる先生ではなく、臨床検査技師という専門の方が検査をしてくれます。
今までこれといった検査ができなかったのは、以前書いたように発達障害の外来予約が多すぎて、脳波検査の予約も同じように満杯だったからかもしれません。
とにかく、これといって「数値化」された検査をしてこなかった息子が初めて脳波検査をすることになりました。
発達障害のお子さんみんなが脳波検査をするわけではありません。しかし息子は数度の熱性痙攣を起こしていたため、まずは最初に脳波検査から…となったのでした。
てんかんにも発達障害に似た特徴がある
脳波検査は、主に「てんかん」という病気を発見するために行われます。
このてんかんも様々な種別があるのですが、そのてんかんの一部の特徴として、物にこだわりやすい、些細なことで怒り出す、すぐに刺激される(易刺激性)、など発達障害に似た特徴をもつ患者さんも多いそうです。
また、てんかんをもつ子の一部に、発達の遅れが確認されることもあるとか。
てんかんの方は何人か知っていたので「脳波検査=てんかんの検査」と即座に頭の中で結びつけてしまい、ショックで混乱してしまいました。
てんかんがとても重大な疾患だと思っていたからです。
そう言えば熱性痙攣の約3~5%がてんかんに移行する、と聞いたことが…。
まさか息子にてんかんの可能性が…?
検査を前に、私の頭の中は真っ白になってしまいました。
まとめ
そんな不安を抱えながらも1ヶ月後、息子は病院で脳波検査を行いました。
息子の多動が原因で通院することになった発達障害専門医療機関で、まさかのてんかんの疑い…。
検査の結果、てんかんではないことが判明したのですが、発達障害に似た特徴がてんかん患者さんにもあるのだということをこの時初めて知った私。…勉強不足でした。
発達障害と似た特徴が出てくる疾患は、他にもたくさんあります。
全ての疾患をチェックできるわけではありませんが、「発達障害」ではない場合もあるということは、頭の隅に情報としてとどめておきたいですね。
実際の脳波検査の様子は改めて記事にしたいと思います。
最後までお読みいただいてありがとうございました。