発達障害だって、頑張るもん!

発達障害だって、頑張るもん!

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子を持つママ・ココです。子どもを通して学んだ発達障害児への対応、工夫、その他色々な情報をたくさんの人と共有できたらいいな、と思っています。

 

*** 当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。 ***

*** 収益金の25%は、日本ユニセフ協会へ募金されます。ご協力ありがとうございます。 ***

 

【発達障害・基本のき・9】 自閉スペクトラム症・3 言語についての様々な障害がある、という特徴

水色の背景に山をみる子どもと犬

 

こんにちは。ココです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。

 

近年、世間に広く認知されるようになった「発達障害」。

しかし、誤った知識や噂ばかりに頭でっかちになって、障害に困っている子供たちを簡単に傷つける発言を繰り返す大人も(もちろん子供も)とても多い。

 

そこで簡潔に分かりやすく「発達障害」についてお話していく「発達障害・基本のき」シリーズでは、発達障害の正しい知識を皆様にお伝えしていきたいと思います。

 

今回は、様々な症状が見られる「自閉スペクトラム症」の、大まかな特徴を見ていきましょう。

 

なお、このシリーズは日本の精神医学・心理カウンセリング現場で診断基準として使われている米国精神医学会の「DSM-5-TR」に準じています。

 

● 言語の障害の種類は様々あります。また、言語障害を伴わない自閉スペクトラム症もあります。

 

 

自閉スペクトラム症の5つの特徴

 

自閉スペクトラム症には様々な特徴があります。大きく分類すると、それは以下5つの特徴となります。

 

1.コミュニケーションの困難

2.反復的行動

3.感覚の過敏または鈍麻

4.知覚障害

5.運動障害

 

前回は、1の「コミュニケーションの困難」のひとつ、「パーソナルスペースに気付けない」という特徴をお話しました。

 

coco-disorder.com

 

この「コミュニケーションの困難」は、困難の範囲がとても広いジャンルです。

今回は同じく「コミュニケーションの困難」のひとつ、「言語についての様々な障害」についてお話したいと思います。

 

言語の障害を伴う場合

 

自閉スペクトラム症では、言語の障害が顕著にあらわれる場合と、言語の障害が伴わない場合があります。

具体的には以下のような例が挙げられます。

 

1.完全に発語が欠如している

2.発語はあるが、理解できる発語ではない

3.単語のみの発語

4.短文のみの発語

5.言葉の遅れ

6.会話の理解が乏しい

7.反響言語

 

6の「会話の理解が乏しい」例としては、「暑いね。(窓を)開けて頂戴」というと、何を開けるのか分からずにキョロキョロしている(「暑い」から「窓を」開けることが連想できない)、相手の話を聞かずに一方的に喋り続けていて、相手の「話している内容を」聞く気がない(理解しようとする様子が見られない)など。

 

7の反響言語とは、他者の言葉を反復して繰り返したりすること。

誰かが「いい天気だね」と言うと「天気だね、天気だね、天気だね」と繰り返し言っていたり、「何が食べたい?」と聞いても、その質問に「何が食べたい?」と同じ言葉を返したりすることです。オウム返しとも言われていますね。

 

ホログラムペットで遊ぶ子供

だから友達よりもペットやロボットと話すのを好むことも。何度同じ言葉を繰り返して言っても、言葉が流暢に出なくても。彼らは嫌な顔はしませんからね。

 

言語の障害を伴わない場合

 

言語の障害を伴わない自閉スペクトラム症もあり、その場合には以下のようなタイプが見られます。

 

1.格式張った字義通りの言語で喋る

2.完全な文章で話す

3.流暢に会話する

 

1の「格式張った字義通りの言語」とは、他人や親、仲のいい友達に対しても「郵便局で投函してから現地に向かいます。ご了承ください」など、場面や人に合わせた言葉遣いをせずに常に敬語などを使う。

 

「いやあ、今日は熱かったね!(コンサートの参加後の会話で)」と言われると、字義通り解釈し「いえ、20度前後の室温でしたから暑くはなかったです」。

「あいつ汚いよな(先生にゴマすりしている同級生を見て)」「…どこも汚れてないけど…??」。

こんな風に「その言葉の通りの」解釈をしてしまうこと。言葉の空気感を掴むことができないんですね。

 

また、自閉スペクトラム症であってもこういった言語を扱う困難さが一見ないように見え、2や3のようにとても流暢に会話が成立するタイプもいます。

知能が平均以上(IQ70以上)で言葉の遅れのない、以前は「アスペルガー症候群」と呼ばれたタイプがこれに当てはまります。

 

表出言語と受容言語の遅れ

 

他にも、表出言語と受容言語の遅れが見られることもあります。

 

表出言語とは「自分の考えや感情を言語で表現する」能力です。話す、書く能力にもつながっています。

 

表出言語に遅れがある場合は、自分の考えや感情を相手に伝えることが難しくなります。

言語の「出力系」の困難なので、成長すると語彙の選択困難(痛いのか、痒いのか、むずむずするのか、しびれているのか。どの語彙を使って伝えるかの選択が困難、など)や、文法の不正確さ(「昨日食べます」「給食、プリンに食べる」など)が見られたりします。

 

受容言語とは「相手の言葉を理解する」能力です。聞く、読む能力にもつながっています。

 

受容言語の遅れがある場合は、相手の言っている意味が正確に掴めないため、コミュニケーションに困難が現れます。

言語の「入力系」の困難ですが、自閉スペクトラム症では表出言語よりこちらの発達の方が遅れている場合があります。

 

波とアイスと子ども

伝えたい気持ちがあるのに、上手く伝えられない。伝えているつもりなんだけど分かってもらえていない気がする…。そのもどかしさが「かんしゃく」になることも。

 

ちなみに自閉スペクトラム症の症状の一部ではなく、単体で言語のみに困難のある「言語症」という疾患もあります。

 

まとめ

 

今では広く知られるようになった「発達障害」という名前。

しかし障害名が独り歩きしていて、学校の教師の方も「適当な」「昔の」知識しかないことが多いです。

 

正しい知識を知っていただくことで、息子をはじめとする発達障害の子供たちに、短時間でもいいから温かい眼差しを向けてもらえたらいいな。そう思ってこのシリーズを始めてみました。

 

また機会がありましたら、是非当ブログへお立ち寄りくださいね。「発達障害・基本のき」シリーズは時々更新していきたいと思います。

 

今回は自閉症スペクトラム障害の特徴のひとつ「言語についての様々な障害」についてお伝えしました。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。